傘とハゲタカ

 

女性が美しく見える条件で、

「夜目、遠目、傘の内」という言葉がありますが、ご存知でしょうか?

意味はそのまま、夜暗いところで、とか、少し離れて、とか、傘の下では、とか、

そういったところで見ると普段より女性は美しく見える、らしいのですが、

さて、いかに?

私はわりとモノ持ちが良いほうで、

または気に入ったものを長く使いたいというのもあり、

手にするものはしっかりと選びたい、と思っています。

傘も、ビニール傘が世にあふれているものの、

もう10年近く同じ白い傘(いただいたもの)を使っていて、

最近改めて見て、その汚れや傷みもかなりのものだと気づきました。

ここらで新調しよう、と思い立ち、前から気になっていた前原光榮さんの傘を。

前原さんのオフィシャルサイト

前原さんの傘のお話

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色のバリエーションの多い中で、かなり迷ったのですが、

持ってる小物はモノトーンばっかりだし、

差したときに全然違う世界が広がって、気持ちが晴れるのがいいかな、と。

プリンセスと同じ色に(笑)。

16本骨の傘の美しさ、ひとつひとつの部品の細やかな美しさ、

そして作りの丁寧さ、傘全体に漂う上品さ、、、

そのうえ、なんとこれは雨の音も美しく響くらしい。

早く雨が降らないかしら、

路地のアジサイと同じくらい、今の私は雨が待ち遠しい。

美しい傘を大事に抱えて、

今度は「ハゲタカ」を観に行きました。

映画「ハゲタカ」オフィシャルサイト

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数々の賞を取ったNHKの人気ドラマの映画化、

ドラマのほうは気になりつつも見逃していたのと、

主演の大森南朋(おおもりなお)さんが気になる、というのもあり。

詳しい内容はここでは言うまい、です。・・・が、

☆は5つ!ぜひご覧いただきたいと思います。

で、あえて全然違ったところが気になったので、それを書きます。

実は私は「男性のスーツ姿」が好きなのですが、

この映画では様々な俳優さんの着こなしを見ることができます。

私の勝手な持論としては、「スーツは肩と胸で着るべし」かと。

(エラそうな言い切り方・・・笑)

スーツというのは形がシンプルなだけに姿勢は相当大切な要因で、

その人の身長や胸板や全体のバランスもさることながら、

「気概」や「生き方」や「モノのとらえ方」など、広い意味での「姿勢」が表れると思います。

鷲津役の大森さんはこの映画に向けて、

ドラマから4年後という設定や役作りのために、

約10キロ体重を増やしたそうですが、

なんだろう、スーツが、なんというか、、、

が、この映画の男性陣はすべてかなり素敵で、

戦う男たち、大切なものを守る男たちが、

まるでビリビリと音を立てるくらいの緊張感を持って、美しく描かれていると思います。

舞台として登場するホテル、マンダリンオリエンタル東京も素晴らしいです。

それにしても良い作品、、、。

この映画に関わった、志の高い、アツい人々に惜しみなく拍手を送りたいと思います。

単なる一過性の娯楽作品ではない、

本当に素晴らしいドラマが、人間の良識が、そして、現代の本質が描かれていると思いました。

さてと、私は、

職人さんの熟練の手によって作られた美しい傘を差して、

本当に傘の内は美しく見えるか、と、誰かに確かめてみよう(笑)

見えない、て言えないか(笑)・・・・・・・・・・amica公式サイト

ヨウコさんの五カ条

 

多くの関西女性、

なぜに年齢を重ねてあるライン(50歳あたり?)を越えると、

あんなに愉快でおっちょこちょいでおもしろい人になるんでしょう。

下手な関東の若手芸人よりも、

関西のおばちゃんが面白い、と言われているのもうなづける。

ウチの母も、コテコテの笑いのパンチは無いにしても、

油断するとうっかりしたところで笑かされる。

以前、韓国ツアーで眉毛に入れ墨(決してアートメイクの範疇ではない!)をして、

眉がゴルゴ13になったことは書きました。

また、元旦に初詣に行く途中の公園で、

孫たちと一緒に鉄棒の逆上がり@60代を披露したことも。

確かにあの一年は良い年になりました。

それを書いて以降、色々な方に、

「ゴルゴのお母さま、元気?」と聞かれたりしておりました。

おかげさまで入れ墨も年々薄くなり、今ではすっかり堅気、いや、普通の眉になっております。

とはいえ、私には到底理解できない「ホリケン」の芸が大のお気に入りだったり、

東方神起(とうほうしんき)を、東方しんきげき(新喜劇?!)と言い間違えたり、

まだまだ油断はできませんが。

今日はそんなヨウコさんの話。

最近、すっかりテニスにハマっているようで、

週に3~4回、驚異的な運動量に汗を流しております。

ヨウコさんは40代で初めてスキーをし、

50代でテニスデビュー、

そのあとに茶道、書道を始めました。

パソコンにもケイタイにも果敢に取り組み、

ネットショッピング、旅行の手配、株取引、などなど、

そして、だんだんケイタイメールも使いこなすようになりました。

(ただ、絵文字は入っているものの、句読点のないメールだったりですが)

 何かを始めるのに遅いということはない、

と、ヨウコさんを見ていていつも思います。

興味を持ったら飛びこむ、そして、とにかく真剣に取り組む。

ヨウコさんの特徴としては他に、

 動き惜しみをしない、

これは私たち三姉妹の子育てにも表れ、

手抜きはなく、常に様々な手作りのもので包まれていました。

 楽しむことに前向きであること、

 自分で自分を楽しくすること、

知的好奇心も常にアツく、毎日二紙の新聞に目を通し、

ニュースや世界情勢、そしてタイガース(笑)の動向もチェックする。

そして面白そうな様々な催しや場所などに出向く。

あとは自分自身への好奇心、

 「健康」のためなら死んでもいい、

(笑)これは健康オタクというかなんというか、

かなりの取り組みよう。

食べるもの、運動、そしてサプリメント

そして最後に一番アツい、これ、

 美しくあること、

私に会うたび、そのときどきに実践している美容方法を語ってくれて、

「潤ちゃんもやってごらん!」とアドバイスをくれる。

これは正直、ありがたいやら、めんどくさいやら(笑)で、

以前、ハリウッド女優の唇になるエクササイズ、とやらを伝授されたことも(笑)

まあ、なんというか、

世の中色々と大変なことも多く、先行きに不安もあるけれど、

今をしっかりと謳歌することが何より大切だな、としみじみ思う。

この五カ条、実践してみようかな。

いつも元気で楽しそうにしているヨウコさん、

悩みはないのでしょうか、

紫外線から美肌を守ることと、太陽の下のテニス、どちらも譲れない、ということのようで・・・。

テラスで、ゆっくりとコーヒーを飲みながら、たくさんのおしゃべりをした、初夏の一日でした。

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ヨウコさんの美へのあくなき挑戦は今日も続いている・・・・・amica公式サイト

女性に贈る宅配花束

 

日本経済新聞をお読みでしょうか?

土曜日に本紙と一緒に届く「NIKKEI PLUS 1」。

http://www.nikkei.co.jp/p1/

5月30日の号で、

「女性に贈る宅配花束」が特集されており、

様々なショップが採点され、ランキングが掲載されました。

ルールは以下の通り。

「日経生活モニター」の方々が過去に利用した花の宅配サービスを尋ね、

利用頻度の高いところを中心に人気19業者を選出。

税、送料込みで5000円の花束を注文。

用途は30代の女性の誕生日、とのこと。

ネット上のおススメ商品を選ぶか、そういったものが無い場合はおまかせ。

届いた花束はショップ名を隠し、

専門家(恵泉女子学園講師、大田花き営業本部マネージャー、

園芸家、スタイリスト、花店オーナーなど)5人と、

日経生活モニター21人に、自分がもらってうれしい花束を選んでもらう。

あ、ここでお断りしておきますが、

ウチはどこのモールにも出しておりませんし、

残念ながらそこには出ておりません。

とはいえ、

私がネットショップを始めたころは、

お花を通販でということがあまり一般的ではなかったので、

こういった特集が組まれることは、世の中がここ5年ほどで急激に変わったな、と。

ある意味喜んでいたのですが。

この特集ではベストテンの商品が写真で掲載されており、

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某大手の六本木のお花屋さんも出ていたのですが、

東京8軒、大阪2軒、

そのうち「宅配専門」が3軒、

正直、

全くひどすぎる。

専門家とモニターから一様に「問題あり」とされたのは、

そのラッピングのひどさと花の合わせ方。

 「色のバランスも無視したお仕着せ。

  花への愛情が感じられない。」

 「いまだにかさを出すためにカスミ草を使ったり、

  ユリが多かったり、がっかりした。」

ご意見、ごもっともでございます。

私はがっかりというより、頭に来ました。

実際に店頭で渡す花よりも、

おそらく作りが相当無責任なのではないかと。

代金を支払う人の前でこの花合わせは許されないのではないだろうか?

経済紙でこれを特集して、

花の宅配自体がこの程度だと思われるのは、

業界にも悪影響だと思う。

この腹立ちはどうすれば良いのでしょうか。

引き続き、草の根活動?をひた向きに続けていくことでしょうか。

やらなければならないことが、まだまだある・・・・・・・amica公式サイト

初夏の芳香

 

5月も今週で終わり。

路地ではアジサイが少しずつ咲き始めています。

やっぱりなんとなく例年より季節が早い気がしていますが、

さすがにクチナシのつぼみはまだ固く、

湿度温度とも高い、むうっとした日に甘い香りと共に開花するようです。

香りには敏感な私、

以前にも書きましたが、自分らしい香り、に興味を持っていました。

そして、フレグランスに詳しい方々のご意見を伺ったり、

色々なフレグランスを試したりしておりました。

それにしても、フレグランスのコーディネイターって、、、どこにいるんだろう?

私はフローリストなので、

全くの直観ではありますが、

それぞれの方に合うお花をセレクトさせていただくことがあります。

同じように、

ファッションのプロは洋服を、靴のプロはその人の足に合う靴を、

メイクさんは肌作りとメイクを、ヘアスタイリストは髪型の提案を、などなど、、、

なのに、フレグランスのスタイリスト、という人は一般的には見つけにくいもので。

もちろん、自分なりの香りを探す楽しみ、というものもあるのでしょうが。

で、先日、とあるフレグランス通の方に、

私に似合う香りを、直観&即答で選んでいただきました。

その名前は耳にしたことはあったのですが、

知識としては全くの白紙状態。

ネットで香りの印象など予備知識を得る前に、

まっさらな状態で、まずは実際にその香りを体験しよう、と思い、ブティックへ。

初めに、ボトルのデザインに新鮮な驚きを感じました。

装飾的ではない、とてもシックな、石のような質感の、深いブルーのボトル。

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子どものころに海で拾った、

小さな丸いガラスのような、不思議な手触り。

一吹きして、

思わず、

にやり、と。

気持ちに馴染むような、安心感を覚える香り。

今の自分に、これほどぴったりな香りを選んでもらえるなんて!

完全に降参、、、。 嬉しすぎます。

あとで知った、その調香内容。

香りに詳しい方なら想像していただけるでしょうか、

というか、このフレグランス自体が分かりますよね?

【トップ】ネロリ・ローズ・コリアンダー

【ミドル】アイリス

【ラスト】アンブレットシード・バーボンバニラ

某クチコミサイトでのコメントでは、

甘すぎずキリリとした、媚びない香り。

でもすごく大人っぽく女性的。

楚々とした中に色気のある雰囲気。

などと書かれております。

この香りを嗅いで、

ふと、早朝の大田神社を思い浮かべました。

ロマンティックな歌にも詠まれています。

大田神社の写真が素晴らしいサイト

あやめ、菖蒲、杜若(かきつばた)など、

なかなか商品としても、レッスンにも使用しない素材ですが、

自然の中で是非ご覧になってください。

今年の花は、今年しか咲きません。

大田神社の杜若はもう見ごろを過ぎてしまいましたが、

これからの季節は関西では三田の永沢寺など、菖蒲が見ごろになります。

花菖蒲の名所を紹介するサイト

来週からは、はや6月、ですね。

そろそろ、芦屋川では蛍の知らせも届き始めます。

http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20090528ddlk28040440000c.html

蛍といい、花菖蒲といい、

儚げながら、情緒的に味わい深い季節、

今年の蛍、今年の花、

そして、今年の香り、

存分に楽しんで、日々心豊かに過ごしたいですね。

フレグランス名人様、ありがとうございます(笑)・・・・・・・・・・amica公式サイト 

 

 

声の風情

 

今朝は肌寒い曇り空の下、

平常通りに学校が再開したこともあり、

ウチの周りではいつもの音風景が広がっていました。

昼になって夏のような眩しい陽射し、

それでも日陰はひんやりと爽やかな風、

これは、まるで、プロヴァンス、、、!

一年でもあまり出会えないような、大好きな空気感。

さて、引き続き「芍薬の季節」が続いています。

今日の芍薬はレッド。

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前回の白い芍薬が、

きめ細かな肌の、所作の美しい女性、を思い浮かべるとすると、

このレッドはなんとなく、

長い黒髪の、目の印象の強い、手の温かい人、そんなイメージでしょうか。

芍薬の風情が年々、深く感じられる、そんなお年頃(笑)

そんな年頃になって、

花はもちろん、人の持つ風情というものが少しずつ感じられるようになりました。

それは女性、男性とも、仕草や立ち居振る舞いを始め、

案外、「声」や「言葉」や「話し方」にも顕著に表れるもの。

さて、TVの中では「若手芸人の戦国時代」と言われているせいか、

連日、いかに声を張って目立つか笑わせるかが競われ、

ついついそんなハリのある声に釣られることもあるのですが、

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あ、芸人だけではないけど、この人も(笑)

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ただ、張ったような大声ばかりが氾濫すると慣れてしまい、逆に、

CMではひところ「ささやき声」が効果的に使われて、

見る人の注意を引きつけていました。

そんな反則技?とも言えることを地でなさっているのが、

この方、姜尚中(カン サンジュン)さん。

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(画像はNHK「日曜美術館」より)

討論番組でどれだけアツく他の人が語ろうとも、

姜さんだけは声のトーンも、話す速さも変わらない。

周りがどれだけその音感で拍子抜けしようとも、

言葉に力があるので聴き入ってしまう。

そんな、上品な風情がとっても気になる姜さんですが、

日曜美術館」は特に見逃せません。

というのも、その日のテーマやアーティストに則した装花が見られるのです。

日曜美術館のHP

「今週のお花」

活けてらっしゃるのは加藤 淳さん。

画家をテーマにアレンジする、

さぞやエネルギーの要ることだろうと思いますが、

作る楽しさや喜びも漲っていると思います。

そういえば、私も以前、

アンリ・マチスを題材にしたレッスンを2度ほど企画したことがありましたが、

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また、この夏か、秋か、

ちょっと構想を練ってみようかな。

ニースのマチス美術館に、また行きたい。。。

好きな声って、どんな声?・・・・・・・・・・・amica公式サイト

 

芍薬の女王

 

最近、幼稚園から一緒という、

古い友人たちとウン年?ぶりに会い、懐かしいことを色々と思い出しました。

 

中学2年のときの担任の桑原先生、

配布物などに必ず、トレードマークのように、自筆でカニの絵と、

彼の座右の銘だろうと思われる「継続は力なり」と書いておられたことを思い出しました。

物事を長く続けるのが苦手だった私は、

その言葉が重くて重くて、正直、カニの絵と共に見るたびにどんよりしておりました。

もちろん、続けることの大切さも分かるけれど、

続いていたのは、たぶん、休み時間のトランプくらいでしょうか(笑)

(桑原先生、ごめんなさい・・・!)

そんな私ですが、

この仕事を始めて、この4月に16年目を迎えました。

始めたころは自分探しも含め、手探り状態でしたが、

この天職を与えてくれた何か大きな力には、

感謝したい、と思う今日この頃。

お花屋さんを始める人、自宅でレッスンをスタートする人、

始めることのパワーもさることながら、

それを持続していくことの重みを知ったときに、

また一つ、大きな山を越えるのだと痛感しています。

お花が好き、で、始める人が多い仕事ですが、

お商売となると、または忙しくなったりすると、

好きだったはずの花たちが「モノ」になっていくことがあるようです。

大切に1本だけ買って飾っていた気持ち、

それが「ねばならぬ」に押されて消えていくのかもしれません。

さて、普段はオーダーいただいた商品のための仕入れをしていますが、

先日、久し振りに自分のために購入したものがありました。

女王の風格を漂わせる、この芍薬です。

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少し前の回に書きましたが、

芍薬は時期をずらして様々な品種が登場します。

中盤を過ぎたころにようやく会える、この芍薬

甘く切ない香りを放ちながら、

日々刻々と、別の表情を見せてくれます。

ようやく咲いた、と思ってからも、

潤いを帯びた薄い花びらが次々と新たに生まれ、

光の中で融けそうになりながら、静かに命を滾らせていくのです。

わずか10本だというのに、

私の目の前だけで咲くのにはもったいないほど、

神々しく、清潔で、濃密で。

これは、ここだけで咲かすわけにはいかない、

そう思い、見ごろを迎えそうなこの花たちを数本、

新緑の伊予水木と共に、

近くにお住まいの、いつもお世話になっている方へお届けしました。

そして、大きな安堵を感じました。

良かった、花たちを、さまざまな人に見てもらえる。

お届けした方々からは、

ご自宅に飾られたところを写メールでいただいたり、

感動のお声をいただきました。

この芍薬の品種名は、

あえて内緒にしておきます。

ネットというのは思ってもみないところで影響があったりするので。

どうしても購入したい、という方は、

ご相談くださいませ。

10本より、販売致します。

今年はいつ頃まで入荷があるか分かりませんが。。。

これほどの素晴らしい花に出会える、

この仕事は絶対に、辞められません、

というわけで、桑原先生、

私はこれからもずっと、ずっと、この仕事、続けていきますヨ☆

今夜もほのかに甘く香っています・・・・・・・・・・amica公式サイト

2009年、母の日。

 

一年のうちでも1,2を争う大きなヤマ場、、、

母の日が終わりました。

今後への反省点も噛みしめつつ、

それでも大事に至るような荷物事故もなく、

概ね、無事に終わりました。

オーダーいただいた皆様、ありがとうございました。

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写真は母の日ウィークに咲いた赤い時計草。

今年の母の日は、

去年のような「プチ出店」もせずに、

とにかく、いただくオーダーと、婚礼のお花を万全に、という体制で。

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帝国ホテルにて挙式のお客様、

リースの中にはカリグラフィーで書かれたウェルカムボード・・・直径約50センチ。

審美眼の素晴らしい、そして、とても美しい花嫁さんでした。

たくさんおしゃべり出来て楽しかったです。

今年の、母の日。。。

お商売としては、この「母の日」という一大イベントにおいて、

オーダーを何かしら「取りに行く」という攻めの気持ちが必要なのかもしれませんが、

どうしても、そういう気持ちになれず、

表面的には「守り」の体制だったかもしれません。

それが良いのか、悪いのか、ただ、それがウチのスタイルだなと、

そんな風に思っていたときに、

リスペクトする京都のお花屋さんのN氏と市場で会い、こんな話を聞く。

「ウチは特に一年通してイベント事に力を入れたりはしない。

 普段通り、イベントとか、ブームとか、関係なくしっかりやらんと、と思ってる。

 高いカーネーションを一生懸命買うのも何やし、

 母の日は6時にはご飯食べてるわ(笑)」

あああ、この一本の芯の通った考え方、本当にイサギヨイな、とシビレる。

この人はまた、企業相手の仕事にはあまり積極的ではない。

個人相手よりも動く金額は大きいけれど、流動的で変わり身が早いから。

それよりは、個人のお客さんを大事にしていくことが大切だと。

お店のオーナーさん、それぞれに考え方があって、それぞれにアツい。

そういう私も、

ヘルプに来てくれた裕子さんに、

「お花を贈る」ということについて、

それを「担う」ということについて、熱弁を。。。

そこから、裕子さんの仕事にピシっと筋が通り、

すべての仕上がりに歴然とした差が出た。

amicaの母の日。

ほとんどのお客様が以前から様々なつながりのある方々。

ウェディングブーケをお作りして以降、ずっとお付き合いのある方、

amica発足当時からの顧客様、

以前お花を贈られて、今度は贈る側になられた方、

パンタイムのお姉さんたち

そして、もちろん、レッスン生の皆様。。。

終わってみれば、

景気も、「守りの姿勢」も、カレンダーの並びも、

マイナスと思われる要因などが影響ないような、

予想を上回る、多くのオーダーをいただきました。

お手伝いいただいたユウコさん、タエコさん、ありがとう。 お疲れ様でした。

母の日明けたら様々なオーダーが。

レッスンも控えています。

が、

母の日だからと、しばらくメールなど控えてた皆様!

土色の顔をリセットしますので、

じゃんじゃん、お誘いヨロシクです~!(笑)

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来週はミントグリーンウィークです・・・・・・・amica公式サイト

すずらんの日

 

5月になりました。

5月1日、フランスではすずらん(ミュゲ)を大切な人に贈る、「ミュゲの日」です。

この日ばかりは業者さんの許可、無許可、関係なく街中で売っていて、

すずらんであふれんばかりになるのですが。

日本ではこの素敵な習慣が定着しないのは、

母の日の前だということ・・・お花屋さんが母の日準備で手一杯、

すずらんのデリケートさ・・・寒冷地での栽培が多いので、首都圏などの気温で蒸れやすい。

というわけで、すずらんはまだまだ、その性質通り、日陰で咲く可憐な花、

そのままの存在感なのです。

さて、ミュゲの日の、その数日前に、

amicaアトリエはすずらんの香りでいっぱいになりました。

 「すずらんをテーマにしたアレンジのレッスンを」

というご要望にお応えしたのです。

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数か月前から決まっていたこのレッスンに、

仕入れを万全に色々段取りをしておりました。

長野県からの出荷に代わって、

この日、初めて北海道から届いたすずらん

今年は気温が低めのせいか、やや、、、短い。。。

短いものを生かす、そんなデザインを。。。

というわけで今回も知恵を絞り、感性をフル活動させ、

花器、その他の花材などを準備しました。

(このデザインはまだベールに包むために画像は小さめになっております)

レッスンをリクエストして下さったのは仲良しマダムの皆様。

会話を楽しみつつ、笑いも絶えない中、少しずつ作業が進められていきます。

「男性にこんな可愛いミニブーケ贈られたら、好きになっちゃう!」とか。(私も大賛成)

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曇り空のこの日、キャンドルがしっとりと映えました。

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ミュゲの日、

すずらんを贈ると、

贈られた人に幸運が訪れる、という、

そんな風に贈られたら、

すずらんの持つ清らかな香りが、

一層魅力的に感じられるだろうなあ、と。。。

お花を贈る、ということは、

そのまま、気持ちを贈るということでもあり、

相手を慮る(おもんばかる)ということでもあり、

そのお花の周りにはそれぞれの人の風景があり、

人と人をつなぐ役割を果たしたメッセンジャーとしてのお花も命を全うし、、、

そういう役割のものを日々制作しているということを、

改めて心に留めて、

来週の大きな山に向き合っていこう、と思った、

ミュゲの日でした。

母の日の贈り物、5月7日(木)の20時まで承っております・・・・・・・amica公式サイト

芍薬と、海遊び、山遊び

 

芍薬の季節になりました。

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この、ふっくらとした花姿と、

甘い色合いで年々人気が高まっています。

「花」を仕事にしている以上、あまり好き嫌いは考えないにしても、

それでも私自身、大好きな花ベスト10に入る芍薬

なぜにこんなに、この季節のグリーンと合うのでしょう、

改めて、私は緑色が大好きなんだな、と気付く。

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少しずつ、時期をずらすように、いつもの順番で様々な品種が登場してくる。

だいたいはルーズベルトに始まり、ラテンダンサー、華燭の典、さつき、富士、などなど。

ポーラフェイやコーラル系にうっとりする一方、儚げな滝の粧(よそおい)にもしばし見とれたり。

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主要なラインナップが出そろう頃に、

ようやく王様の、白の、大輪の品種が登場。

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芍薬は、大好きでワクワクする反面、

ココぞというタイミングに、思ったような咲き具合になるか、開花調整に神経を使う。

品種によって、開花までの日数が異なるし、もちろん、気温や湿度でも変わる。

週間天気予報と、温度湿度計と、そしていつもの動物的勘と経験を頼りに、

欲しい咲き姿を逆算して仕入れる。

というのも、仕入れてすぐはこんな感じ。

下手なゲンコツよりもカチカチ。。。

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そんな芍薬をメインにしたレッスンが終わりました。

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ちょうど皆さんのお家でふんわりと咲くように、と、

数日前から咲かせた花たち。

そのせいか、レッスンの間ずうっと柔らかな空気に満たされました。

私もその空気に包まれながら、

最近知り合った人々を思い出していました。

「海遊びのN氏」

マリン系バッグメーカーJでカバンのデザインと制作にひた向きに取り組みながら、

その遊び心と、興味と、デザインの幅を生活雑貨にまで広げつつあり、

インダストリアル・デザイナーとしても可能性が感じられる人。

「山遊びのお店、芦屋Sのオーナー」

かなり分かりにくい場所にあるショップながら、

名品を扱うアウトドアグッズ店としてだけでなく、

山遊びの楽しさをドトウのように提案してくれるスタイルの、強い求心力のある人。

それぞれ、

趣味と、仕事と、遊び、生き方、生活、健康、などが、

境目を持って、またはあるときは境目なしに混ざり合い、

自分自身も楽しみながら、とことん真剣に喜び(=シゴト)に向き合っている、

幸せな人達。

ふと、私もちょっぴりそうなのかな、と、

レッスンのふんわりとした空気の中で、

静かに、しっかりと噛みしめました。

一眼レフ大活躍中。 少しずつ芳香のある芍薬も出てきますよ・・・・・・・・・・・amica公式サイト

フェミニンで愛らしいってば。

 

まだまだ近所の茶屋之町では、

道路の脇に桜色の塊が残っていて、

桜の季節の余韻が少しは感じられる、はず、なんですが・・・。

ちょっと異変を感じてるのは私だけ?

というのも、

私の感覚として「5月」と思っている花たちが

「だってもう5月ですよね?」という勢いで咲いている。

れんげ畑がすっかりピンク色になり、

近所のお宅ではライラックが咲き、

近くの公園の花水木が咲き、

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さつきが色とりどりに咲き、

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そしてなんと、藤の花まで咲き始めている。

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この花たちは、イメージとしてGWのドライブの風景だったような。

なんでこんなに早く初夏がやってきているのでしょう。。。?

もしかしてもしかして、万博あたりではアカシアも咲いているのかしら?

この急速な変化、ちょっと心配。。。

変化といえば、

先日、数年ぶり?にパーマをかけて気分転換。

「パーマを」と一言言って、またお任せして居眠りしていたせいか?

思っていた感じと全然違って、、、

それ以来、毎日ウェービーヘアと格闘。

が、今日はレッスンで、ある方に、

「フェミニンですね☆」と言っていただき、

普段カングーで西へ東へ走り倒し、、いえ、安全運転している私は、

およそフェミニンという言葉を意識したことはないので、

面映ゆい気分でポッとなりつつ、あとから噛みしめてにやにやしていたのでした。

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フェミニンはどこに?

噛みしめると言えば、

つい最近買ったダイアナ・クラールのCDに、

映画「Sex and the city」でアル・グリーンが歌っていた、

「How can you mend a broken heart ?」がボーナストラックで収録されていて。

改めてこの素晴らしい曲にジイ~ン。

エンドレスで聴きたい気分です。

エンドレスといえば、

ウーフさんのジンジャーチップが美味しすぎて、

紅茶と一緒にいただいたら、もう、本当に止まらない。

美味しくて、体も温まって、気のせいか元気になって、集中力が増す、

そんな素敵なお茶受けを、

また明日も買いに行こうっと。

あ、最後に、愛らしい、の話ですが、

先日お客様からのメールで、こんなお言葉をいただきました。

 amicaさんに作っていただくお花は

 キレイなだけじゃなく、かわいらしさ、愛らしさを感じ、

 とても好きです。

自分の辞書に「愛らしい」とか「愛嬌」というのは無かったのですが、

そんな風に言っていただいて、とっても嬉しくて小踊りしたくなりました。

良かった、お花たちが愛らしく咲いて見える、てことですね。

また、明日への活力が湧いてきました。

支離滅裂な内容ですが、上機嫌の・・・・・amica公式サイト

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