ナンキンハゼの冬支度

近くの並木道のナンキンハゼが

ゆっくりと葉緑素を取り込み始めました。

そう、早くも紅葉が始まったのです。

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気温が下がると、葉の中の葉緑素を幹に移動させて集め、翌年の新芽に備えます。葉緑素が抜けた葉は緑色から黄色や朱に紅葉し、そして落葉します。

 

ナンキンハゼの紅葉は、それはそれは美しく、色の変化の奥深さはモミジに匹敵するのではと思います。小学校3,4年の頃だったか、そのあまりの綺麗さに水彩で図案化して描いた(そしてとても良い評価をもらった)思い出深い木です。

 

6月末には細長くおとなしい花を咲かせます。

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花のあとは、緑の丸い実が成ります。熟して緑から黒くなり、その殻が弾けて中から白い実が出てきます。クリスマスの時期に大活躍するあの実、です。

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紅葉が美しいのに、残念ながらそのタイミングの写真が撮れないのは、近くの街路樹は紅葉が始まると同時に剪定されてしまうからです。芦屋市の予算の関係で、とのことですが、せめてもう一〜二週間、白い実と七色の紅葉が見られるようずらしてもらえたらと思います。

 

丸い葉は特徴がありますので、お近くにあれば、ぜひ10月後半あたりからの紅葉を愛でてみてはいかがでしょうか。

 

さて今月は芦屋アトリエでレッスン。秋の豊富な素材に心踊らせつつ、久しぶりの皆さんにお会いできるのが楽しみです。

ピンクの呪縛

梅が咲き、桃の節句を迎え、

気温はまだ低いものの、気持ちはすっかり春へ向かっていますね。

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芦屋川から望む山の色が、ほんのりピンクがかってみえる季節、

個人的に「さくらねず」という色だと感じています。

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桜色とねずみ色の中間色、amicaflowersのショップカードにも使用しています。

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桜という木は花だけでなく枝も染料としてピンクになるそうで、

ただ茶色いだけに見える桜の木が、遠目には「さくらねず」に見えるのも、

木が本来纏っている色のせいかもしれません。

ピンクという色は春らしさや愛、柔らかさ、可愛らしさを表す色でもあり

絶大な人気があります。

一方で、それとは真逆の、苦手だという人、洗練されないイメージ、

という意見もありますね。

どんな色にせよ、固定観念に支配されるのはその呪いに縛られているように思うので、もっと自由に、垣根なく、取り入れられたらと思います。

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ピンクの花も多様で、同じ品種でも季節によって花の発色は変わり、葉の色も変化します。いくつかピンクの画像を並べましたが、春、初夏、秋、それぞれのピンク、違いを感じていただけるでしょうか?

さて今月のレッスンはそんなピンクをテーマに、2017年3月の色を皆さんと楽しみたいと思います。

◎ 甘やかなピンクを束ねる

 3月14日(火)靱公園サロン 13:30〜、16:00〜、18:30〜

 3月16日(木)芦屋アトリエ 10:30〜、14:00〜

 3月18日(土)芦屋アトリエ 10:30〜、14:00〜

また、合わせてガーデニングキットもご希望の方にお分けしています。昨年のレッスンのプランターがある人、またはない方にも「土と花苗のセット」も準備しています。春の芽吹き、花芽の成長、開花、植物との暮らしは心を穏やかにしてくれることでしょう。

お申し込みはメールアドレス、info<アットマーク>j-amica.comにて、

(表記のアットマークを@に変えてお送りください)

ご希望日時、お名前、お電話番号をお知らせください。

詳細はこちら

日々の花のこと、

Instagramでつづっています。

春のフラワーギフト、ミモザのリースなど、

ご相談はこちらまでお知らせください。

ご依頼いただいてから仕入れと水揚げ、製作などに時間をいただくので、

恐れ入りますが5日くらい前までにお知らせください。

また、子育てなどで外出が難しい方には出張レッスン(5名以上)も受け付けております。

HPよりメールでお問い合わせください。

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5月の雨上がり

芦屋のアトリエを拠点に、レッスン(芦屋、大阪靭公園)、ウエディングを始め、

フラワー、植物に関するオーダーにお応えしているamica(アミカ)です。

つよい陽射し、ひんやりとした日陰、

湿度の低い晴れのそんな日は以前に訪れたプロバンスを思い出します。

母の日を終えてもゆっくりするヒマはなく、

リゾート地は夢のまた夢ですが、

日々美しいみどりに触れて、

普段は会えない人との会食を楽しみ、

自分の幸せについて気づきの多い今日この頃です。

5月には「雨上がり」という、天からの贈り物のようは日がありますね。

木々や草花が輝きを増し、いのちのみずみずしさ、清々しさを実感します。

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幸せのかたちは人それぞれ、目標とする人と一緒に仕事をすることか、有名になることか、お金をたくさん儲けることか、多くのひとに評価されることか、やりがいのある仕事をすることか、家族の健康をしっかり支えることか、自由きままに行きたいところへ行くことか、自分の幸せは自分のこころが決めることですね。

わたしは大好きな植物に携わっていくことが、

幸せのひとつだなと思います。

この新緑の季節にはとくにそれを実感します。

さて来週からのレッスン。靭公園はほぼ各回満席、芦屋も残席がわずかです。

芍薬をテーマに 】

◎ 靭公園サロン

 5月24日(火)

  13:30~ 満席

  16:00~ 満席

  18:30~

◎ 芦屋アトリエ

 5月26日(木)

  10:30~

  14:00~

 5月28日(土)

  10:30~

  14:00~

詳細はこちら

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植物にたずさわる

 

とあるお客様から

インドアグリーンのコーディネイトを依頼されていたこともあり、

この数ヶ月色々と実験しながら様々な植物を育てています。

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ここ数年のボタニカルブームもあり、

植物がインテリアに使われることが大変増え、

依頼も相談も増えました。

潮流は次の時代に移りつつあるようですが、

植物とひとはブームをよそに関わっていくものと思います。

管理に慣れていない人も育てやすい植物はだいたい決まっていて、

今回もまずはそんな種類をいくつか準備しましたが、

お部屋のイメージからスタイリッシュなガラス花器でのコーディネイトも提案しました。

植物にとっては少し根が窮屈な環境にはなりますが、

実際に育ててみて、土や水やリのポイントを掴めば、

健康に葉が伸びることが分かりました。

そういえばガーデンデザイナーのポール・スミザーさんも

自宅近くの植物実験場で300もの植物を栽培し、

データをとってから実際の植栽に反映させるとのこと。

切り花とちがって根があって生き続けるものについては、

やはり慎重になるべきだと思います。

まずは根が伸びること、そのための土。

一般に売られている土のほとんど(○○用の土など)が、

化学肥料で花を咲かせたり成長させるための用土として作られていて、

化学肥料で微生物が死んでしまうため、

徐々にやせた固い土になり廃棄、という流れになります。

これまでは私もある程度の花も咲くし成長もするので、

そういうものだと思って使ってきましたが、

実際に調べてみると純粋に「土」と呼べるか疑問になるようなものも多くありました。

以前、堆肥を作って育てた野菜や花の力強さとは違っていたわけです。

今回の依頼は何年も成長を続ける観葉植物、

使い捨てではなく、ゆっくりでも健康に長く枝葉を伸ばしてほしいため、

選ぶ土は有機的で微生物が活発に活動し、

根に栄養分が受け渡せるもの。

アトリエで一年前から植えているものは、

初年度よりも今年の成長が著しい、

これは最初は根をしっかり伸ばしていたからに違いないのです。

「底の浅いものは長続きしない」

人も植物も、まずは根。

根を張るのは目立たない地味でしんどい作業でしょう。

自分に向き合い自分の中の微生物を活性化させ、

練って練って考えて汗を流したあとに立ちのぼってくるもの、

それが新しい芽、

そこから得るまた新たな栄養。

その場しのぎのカンフル剤(たとえばネットや書物からのコピー)では

いつか廃棄される土のようにやせて固くなっていくかもしれません。

植物は裏切らない、噂にまどわされない、恩を売ったりもしない。

自分で、自分だけの判断で、この温度なら花芽を、と

純粋で敏感な感性に従って成長している。

植物のしごとをしていると、日々たくさんの学びがあり、心が洗われます。

さて、来月はお部屋で楽しむインドアグリーン、

その寄せ植えをクリーンな用土で作ります。

目にも涼しく、育てる楽しみ、または増やし方など、

またたくさんお話しようと思いますので、お楽しみに。

< インドアグリーンの寄せ植え >

 

 6月9日(火)靭公園サロン

  13:30〜 

  16:00〜 

  18:30〜     

 6月11日(木)芦屋アトリエ

  10:30〜

  14:00〜     

 6月13日(土)芦屋アトリエ 

  10:00〜

  14:00〜     

お申し込みはこちらをご覧いただきメールをお送りください。

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12年目の秋

2003年の10月にamicaをスタートしてから丸11年が過ぎ、静かに12年目がスタートしました。アトリエという形態から新規のお客様が来られるというよりも、人と人とのつながりからご依頼いただくことがほとんどなので、これまで続けて来られたのも、信頼してくださる皆さんや見守ってくださる方々のおかげだと深く感謝し、心からの御礼を申し上げます。久しぶりに始まりのときのことを思い出し、amicaという名前について書きたいと思います。

「花」を仕事にする動機は関わっている人それぞれだと思います。好きだから、自己表現したいから、商売になるから、教えたいから、などなど。私自身は素材への興味と、人と人が「花」を介してつながるといいなあとの思いから、ネットワーク=網が広がる花(あみ、花)、という意味と、イタリア語の友達=amicaの意味、日本語の阿弥、など色々とあってこの名前にしました。

そんな様々な思いが写し出された写真があります。昨年のイベントで撮っていただいたものですが、初めて会うひとたちが花のワークショップと食事会で時を共にし、終わる頃にはこんな素敵な笑顔を共有できるまでになっていました。この場所の素晴らしさもありますが、何よりも花の力なのだろうと思います。(私自身が写った数少ない一枚でもあります、笑)

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長く続けている間には、万全に準備しても評価が得られないものもあったり、思わぬトラブルに見舞われることもあります。この二年は特に試練が続きました。ただそんなときに救いになった言葉は「結果を急がない」です。植物も根を張り、ゆっくりと時間をかけて成長していきます。季節を何度も通して花や実をつけます。世の中には目先の利益や目先の自己保身を優先することも多いですが、もっと冷静でいなければならないと思います。尊敬する椿先生の「言葉を大事にすること、文学を読んで哲学を持ち思考すること」ということばを何度も見返しました。

結果を急がない。

評価や真実は、映画「死刑台のエレベーター」のラストシーンのようにいつかくっきりと浮かび上がってくるものだと思います。何年か先にしなやかで強い枝葉に成長しているように、さらに「花」を介して色々な人がつながっているように、これからも日々重ねていきたいと思います。

いよいよ今月はXmasリース。

日程を昨日告知したと同時にお申し込みが続々と入りました。靭公園も日程を増やしましたので、お早めにお申し込みください。(このページにメッセージか下記よりメールをお送りください。)

スクールの詳細ページ

 11月のテーマ 「クリスマスリース

  18日(火) 靭公園サロン  16:00~、18:30~

  20日(木) 芦屋アトリエ  10:30~

  22日(土) 芦屋アトリエ  10:00~、14:00~

  25日(火) 靭公園サロン  16:00~、18:30~

12月はお正月の飾り花を予定しています。

お申し込みは

メール : info☆j-amica.com(☆をアットマークに変えてください)

電話  : 0797-35-2017 まで。

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ホヤ・リネアリスの花

 

一年ほど前から、

ウクライナのフローリストの方とやりとりしています。

きっかけはinstagram

写真を投稿するSNSです。

フリーでウエディングフラワーの仕事をしているWさん、

いつからかフォローしてくださって、

とても繊細で美しいブーケをアップされていたので、

私もフォローバックしました。

お互い、フラワーの作品をアップすることが多い中で、

どうしても黙っていられない伝えたい気持ちがあるときは、

片言の英語で短くコメントし合ってきました。

距離は遠く、言語は違っても、

感性は近くにある、そんなお付き合い。

以前、そのWさんのブーケに、

ホヤ・リネアリスの花が少し混ぜられていたのを見て、

驚きのコメントを私が入れたのが最初でした。

というのも、ホヤ・リネアリスの花は、

どうでしょう、植物の仕事をしている人もあまり見た事がないのではと思います。

実際に仕入れ先で植物を売ってるひとたちに言ったら、

花が咲くことを知らない人がほとんどでした。

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昨年、家で日当りのよいところで育てていて、

私も初めて花が咲くことを知り、

その花がホヤの仲間ならではの星形のものであること、

そして清々しい良い香りもあること、など

驚きを持って見ていたからです。

まさかそれをブーケに束ねるとはさらに驚き、

あまりの美しい作品に感動したのです。

その、まだまだ珍しいホヤ・リネアリス、

今年もまた、

かわいらしいつぼみをつけました。

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ウクライナは今、政情不安な状態です。

それに影響されてか、この3週間ほどそういえば、

Wさんの投稿が少し途絶えていたのですが、

元気で自分は大丈夫とのこと、そして、

マレーシア旅客機のことはhorribleだとのことでした。

早く国のありようが安定しますように

旅客機で被害に遭われた人たちが

安らかに家族のところへ帰れますように

このホヤの花が咲いたら、

平和を願い、ブーケに束ねようと思います。

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ガンジーのことば

5月が例年以上に忙しく、

気づけば6月も半ばになろうとしています。

仕事として花に携わり20年以上が過ぎ、

関わるひとたちも増えていきました。

そのご縁の中で大好きな仕事をさせていただいています。

最近、とても大切な言葉を知りました。

様々なところでシェアされた動画で、小出裕章氏が原発に関わるさまざまなことを訴える発言の最後に、ガンジーの「七つの社会的大罪」が引用されました。

(以下引用)

 「『道徳なき商業』。これは多分、東京電力始めとする電力会社に私は当てはまると思います。そして『人間性なき科学』と。これは私も含めたアカデミズムの世界がこれまで原子力に丸ごと加担してきたと、いうことを私はこれで問いたいと思います」

 

原発についての話はここでは掘り下げることはしませんが、

どんな職種であれ、商売に携わるひとは心に留めるべき言葉だと思います。

「道徳なき商売」

これは携わるひとたちを、

お金を払ってるひとたちをも、

すべてを裏切る行為、

とても大きな罪だと思います。

ここ二年ほどで関わるひとたちが変わりました。

「良心に従い、安心安全で生命力溢れる素材を厳選し、

活力を呼び、やすらぎを与えるお菓子を創る」

という思いでお菓子づくりをしている餅匠しづくの石田さんを始め、

積み重ねた技術と誠実さでお仕事をしている方々。

真摯に仕事に向かわれる姿勢に、その作品に、

私も学ばせていただく日々。

骨董でもなんでも、

本物だけを見ていると、

まがい物はすぐに分かるのだそうです。

これからも見る目を磨いて、

私も良心に従い、

渾身の仕事を重ねていこうと思います。

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ひびき合う

 

いろいろな人とお話していると、

共通してお名前が出てくる方がいます。

その人達の尊敬を集めていたり、

みんなから大事にされていたり、

話題に出るひとは、やはり魅力的。

銀閣寺の珠寶さんもそのおひとり。

私自身が、その活動も人柄も素晴らしいと思うひとたちから、

何度もお名前を聞いていて、

9月には本も取り寄せていました。

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先日、その珠寶さんが神戸で献花をされるというので、

急ぎ仕事を終え、ギャラリー島田へ。

静かに、一礼をされたあとに、

素材をひとつひとつ丁寧に見て、

息を飲むような美しい所作で

水に生けていきました。

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そばには花宇の清順さん、

あうんの呼吸で素材や道具の手助けを、

彼もまた無駄のない所作で。

なかなか携帯画像では伝わりませんが、

左右、前後、どこからも、

素材のもっとも凛とした姿が見られ、

全体として清々しく、このうえなく洗練され、

何よりも自然な様子で生けられていました。

禅の思想が反映された珠寶さんの立花は、

個人の世界観を表現するものではなく、

100年、300年、500年の中の、1つという、

もっと壮大で、純粋で、無欲な、命の生かし方。

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珠寶さんのことばに、

花に触れているときは、

ただただ、この枝と、この素材が響き合っているか、

よい姿をしているか、それだけに集中している、と。

ひびき合う・・・

一般的に花の作品で素材同士のことを、

バランスを取り合ってるというふうに言い換えがち、

でも、確かに、この、ひびき合うというのが的確だと思う。

ふと、最近、色々な方にお会いして、

それぞれに様々なお話もさせていただいて、

全くの異業種の方の中にも、

想像しなかったような共感があったり、

そんなよろこびを見つけておりますが、

これはまさに、人同士の響き合い、

花の素材もそうですが、スッと光が差すような共鳴。。。

一本の違う素材が入ったことで、

それまでの調和が変わってしまうことも多々あります。

それほどに、ひびき合うことは、繊細で稀有なもの、

ご縁というのは、だから不思議で、おもしろいと思います。

会いたいと思っていたひとに出会える幸せ、

そして、あの人に会うといいよ、と紹介してもらえるよろこび、

どちらも、とてもありがたいことです。

珠寶さんの本「造化自然」、

原研哉さんデザインの美しい一冊。

ぜひご覧になってみてください。

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違和感

ここ最近、ふつふつと思う、

今までの何十年かのような、

経済成長が、これからの幸せを作るのかということ、

「花」は消費されていくものだし、

景気がよくなれば消費量も増えるし、

利益が上がって業界も潤っていく

今の仕事を今のまましていくには、

経済成長がいいのだろうけど、

何かしら、そこには違和感を感じる。

もう、どう改革したところで、

かつてのような右肩上がりの成長はないと思うし、

成長すること=豊かさの実現、という考え自体が

今からの価値観に合わないような気がする。

そんな風に思っていると、

色々なひとが、同じように語るのが耳に入ってくる、

漠然と、何か大きな山を越えて別の景色を探す時期かとも思う。

答えはどこにあるんだろう、

そう思ってるときに目にした一冊、

聴きに行きたいと思っていた対談が本になっていました。

ビデオはこちら

経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

(あれ?!なんだか知り合いの方が出演されてて驚きましたが・・!)

お二人のお話はそれぞれに面白い、

どんな風にテーマが語られていくのか、

どんなヒントがあるのか、

これは見てみなければ。

色々な矛盾を感じつつも、

今までとは別の豊かさを探しながら、

これからも自分の出来ることをしっかりと、

続けていきたいと思います。

(豊かさについて一年前にはこんなこと書いてました。)

amica flowers 2月の講座。

 18日(月) 靭公園サロン 18:00~

 12日(火) 芦屋アトリエ  14:00~

 16日(土) 芦屋アトリエ  10:00~、14:00~

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すべてのものは、自分の表現

 

先日は京都へ。

毎年恒例の京都恵美須神社に、

パワーの詰まった笹をいただきに。

夕方のそのお参りの前に、

ひさしぶりに河井寛次郎記念館へ。

もしかしたら十年以上前だったか定かではないけれど、

その作品や建物の印象は鮮やかに焼き付いている。

民藝の器は、雑器だというひともいる、

でもそこに、心血を注いだ芸術家がいて、

河井寛次郎さんもそのひとり。

器とともに、ことばも数多く残されている。

今回のタイトル、

 

  すべてのものは 自分の表現

というのもそのひとつ。

最近考えていたことにピッタリと重なり、

こころにズシリと響きました。

自分が作る作品はもちろんのこと、

暮らしの道具を選ぶことも、

話すことばのひとつひとつも、

仕事や、友を選ぶことも。

すべてを自分の表現として、

意識を持って暮らそうと。

京都へ行ったらかならず寄るのが麸嘉さん。

御所から西へ、ひっそりとした小道を入ったところにあるお店。

ここの麩まんじゅう、好き過ぎなのです。。。

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そこから南へ、

昨年から色々なところで耳にする、カフェへ。

いわゆる、いまどきのカフェ。

家具には古道具を使っていて、

一部ギャラリーにして作家作品を展示したり、

興味をそそる古書を並べてていたり、

メニューは全国世界のブランド茶を揃えていたり、

全体として抜かりなくカフェとしての表現はされていましたが、

残念ながら「表現優先」(あるいはそれのみ)の空間、

多少のリラックスを求めて来た者にとって、

ひとときを過ごす場としては、正直、しんどい。

カフェは、もちろんオーナーさんの個人的な表現の場であるし、

それが濃ければ濃いほどいいなと思う。

すべてのものは、そのひとの表現、

すみずみまで感じられるほどに楽しい。

とはいえ、

それが押し付けがましいものになると、居心地が悪い。

あくまでも、来たひとがお金を払って飲み物をたのみ、過ごす場所、

オーナーの表現の場でもある反面、

お客であるひとたちのための空間でもある、と

私は思う。

そのバランスが「いい感じ」でないと、

この居心地になるんだなと、

改めて感じた次第。

居心地の感じ方もひとそれぞれなので、

色んなお店があっていいとは思う。

今まで行った、いいカフェを思い返してみる。

芦屋の「麓」、苦楽園の「bin」、

東京や京都にも何ヶ所もあった、

古いところでは、中津の初代の「カンテ・グランテ」がそうだった。

表現という刺激と、居心地のよさと。

そこにはオーナーさんのバランス感覚、ホスピタリティ、

それによって醸し出される空気感がある。

面白いな、カフェも深い。

そのカフェをあとにして、いよいよ恵美須神社へ。

この笹のおかげで、

ここ数年のご縁には目を見張るものがある。

人気大よせ(にんきおおよせ)

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例年よりもたくさんのひとで賑わっていました。

これで今年もまた、

素晴らしいご縁が広がっていくことを願い、

そのご縁を大切にしたいと思います。

さて、レッスンの始まりは、白い花。

素晴らしい香りの水仙を使った講座。

2013年はあの有名な花器のような花器を作ります(!)

お楽しみに。

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日程と場所は以下の通り。

お申込みはHPのメールボタンから。

 21日 本町教室 18時〜

 22日 芦屋教室 10時30分〜、14時〜

 26日 芦屋教室 10時〜、14時〜

amica flowers

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