最近、幼稚園から一緒という、
古い友人たちとウン年?ぶりに会い、懐かしいことを色々と思い出しました。
中学2年のときの担任の桑原先生、
配布物などに必ず、トレードマークのように、自筆でカニの絵と、
彼の座右の銘だろうと思われる「継続は力なり」と書いておられたことを思い出しました。
物事を長く続けるのが苦手だった私は、
その言葉が重くて重くて、正直、カニの絵と共に見るたびにどんよりしておりました。
もちろん、続けることの大切さも分かるけれど、
続いていたのは、たぶん、休み時間のトランプくらいでしょうか(笑)
(桑原先生、ごめんなさい・・・!)
そんな私ですが、
この仕事を始めて、この4月に16年目を迎えました。
始めたころは自分探しも含め、手探り状態でしたが、
この天職を与えてくれた何か大きな力には、
感謝したい、と思う今日この頃。
お花屋さんを始める人、自宅でレッスンをスタートする人、
始めることのパワーもさることながら、
それを持続していくことの重みを知ったときに、
また一つ、大きな山を越えるのだと痛感しています。
お花が好き、で、始める人が多い仕事ですが、
お商売となると、または忙しくなったりすると、
好きだったはずの花たちが「モノ」になっていくことがあるようです。
大切に1本だけ買って飾っていた気持ち、
それが「ねばならぬ」に押されて消えていくのかもしれません。
さて、普段はオーダーいただいた商品のための仕入れをしていますが、
先日、久し振りに自分のために購入したものがありました。
女王の風格を漂わせる、この芍薬です。
少し前の回に書きましたが、
芍薬は時期をずらして様々な品種が登場します。
中盤を過ぎたころにようやく会える、この芍薬、
甘く切ない香りを放ちながら、
日々刻々と、別の表情を見せてくれます。
ようやく咲いた、と思ってからも、
潤いを帯びた薄い花びらが次々と新たに生まれ、
光の中で融けそうになりながら、静かに命を滾らせていくのです。
わずか10本だというのに、
私の目の前だけで咲くのにはもったいないほど、
神々しく、清潔で、濃密で。
これは、ここだけで咲かすわけにはいかない、
そう思い、見ごろを迎えそうなこの花たちを数本、
新緑の伊予水木と共に、
近くにお住まいの、いつもお世話になっている方へお届けしました。
そして、大きな安堵を感じました。
良かった、花たちを、さまざまな人に見てもらえる。
お届けした方々からは、
ご自宅に飾られたところを写メールでいただいたり、
感動のお声をいただきました。
この芍薬の品種名は、
あえて内緒にしておきます。
ネットというのは思ってもみないところで影響があったりするので。
どうしても購入したい、という方は、
ご相談くださいませ。
10本より、販売致します。
今年はいつ頃まで入荷があるか分かりませんが。。。
これほどの素晴らしい花に出会える、
この仕事は絶対に、辞められません、
というわけで、桑原先生、
私はこれからもずっと、ずっと、この仕事、続けていきますヨ☆