2012年の最後に

 

いよいよ、2012年が暮れていきます。

一年を締めくくる夕暮れ、

初日の出は見たことがあっても、

なかなか、大晦日の夕陽を見る機会は今までなかったなと。

大阪での最後の用事を済ませ、

神戸へ、西へ向かって走る。

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こうして、見届けられたのは、

もしかしたら、今年をしっかりと振り返り、噛みしめ、

新しい年への糧にしていきなさいと、

そういう意味があるのかもしれません。

花の仕事の20年、

amica を初めて10年、

節目の年になろうとしています。

2012年、確かに新しい次への一歩には、

とてもパワーも時間も要りました。

結果、よい形に落ち着きました。

あとは、いかに磨きをかけて、世に表していくか、

来年は結実する年かもしれません。

しずかに、この一年を振り返り、

まっさらとはいかないまでも、

生まれ変わったような気持ちで、

2013年を、力強く、歩んでいこうと思います。

みなさん、一年間本当にありがとうございました。

どうぞ、良いお年をお迎えください。

amica flowers

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2012年、花と豊かさ (加筆あり)

 

寒中お見舞い申し上げます。

今年は例年になく、

念頭から連日エネルギッシュな方々と過ごしたためか、

すがすがしい気分で、新しい年をスタートさせることが出来ました。

人は、人と人の間で生きているものだから、

周りの人の「気」が大切だなあと、

そして改めて、私は人に恵まれている、と、

幸せを、しみじみ噛みしめているこのごろです。

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(黄房水仙が甘~く香る、アマリリスとスノーボール、コアニー、椿などのブーケ)

年頭に、いま思うこと、

昨年から頭の中でもやもや~としていることを、

この機に書き記しておこうと思います。

花を仕事にして、もうすぐ19年。

道しるべがあったわけでもなく、

とにかく、できることを懸命に続けてきました。

続けてこれた理由はたぶん3つ、

花や木、植物が好きなこと、

人より少し手先が器用だったこと、

ひとが好きなこと(何年も経ってから気がつきました)。

扱っている素材が大好きなだけに飽きることはありませんが、

それでも、今とにかく、今までで一番、学びたい欲求が高まっています。

それは決して海外へ行って新しい流行を見たり、

デモンストレーションでネタを仕入れたり、という、

そういう一過性なことではなく(それも楽しいし大事だろうけど)、

もっと深く、より広く、日本の文化と花について正しく学びたいと。

いかに日本人の感性と花が共にあり、生活の中で大切にされてきたか、と。

何スタイルのテクニックとか、ステキ発信とか、何風とか、ブランドとか、

そういうことではない豊かさ、使い古されないもの、ゆるぎない美しさ。。。

昨年の震災で改めて自分の仕事を振り返ったのもあります。

「どんな人も、今すぐでなくても、みんな、

必ず何らかの形でこれからの震災復興に関わっていくことになる。」という、

ある方の言葉。

それを聞いてからは、俯瞰で見たときの、花の仕事の役割を考えるようになり。

そのことに加え、花業界の縮小の流れに対する懸念もあります。

原因は様々、不景気ももちろんあり、業界側にも責任があります。

古くなれば値が下がる素材の特性を利用して、

その古い素材を仕入れて利益率を上げる店、

買ったお客さんは「花は日持ちしない」と感じて買わなくなり、

需要が減り、店側はもっと荒手な策で利益を上げようと質を下げる。。。

そんなスパイラル。

ブティックなどのディスプレイでも顕著に見られますが、

生花はどんどんアーティフィシャル(造花)へ移行しています。

ディスプレイはまだしも、日常生活でも、造花を飾る、ゆゆしき事態が見られます。

豊かな五感と感受性を備えた人にとっては、それは論外です。

カタチは花でも、素材は「塩ビ」ですから。

花を仕事にしている人の中にも、

生花から造花へ、安易に流れている傾向もあります。

理由は、生ものでない分、ロスの心配もなく、軽く、取り扱いがラクなこと、

花それぞれの素材の知識が必要ないことから経験の浅い人にも扱える、など。

生花店は、実際、厳しい状況です。

正直、フラワーショップを、大きな街の中で、個人で構えることは、

どんどん難しくなってきていると思います。

現に、健全に運営できているお店がどのくらいあるか。。。

(新年早々に夢のない話で申し訳ない。。。)

これからは根本的に形態を変えていかざるを得ないと思います。

花を仕事にしたからには、

正しく利益を上げることももちろん大切だけれど、

自分の仕事を大きな視野で見て、その役割を意識したい。

例えば、生産者さんが手塩にかけて育てた素材を、

余すところなく活かしてお客さんのところへ届けるという任務。

そして、さらに。

一輪の花の美しさや、その楽しみ方を、

一人でも多くの人に伝えることも仕事、

日常にも、または特別の日にも、

その素晴らしさに触れる豊かさを、

季節の美しさを、育てる喜びを、

命の不思議や発見を、

まだまだ花の魅力を知らない人には分かり易く、

既に知っている人には、更に深く、もっと広く、

お互いの楽しみや癒しを分け合って。

これから知るであろう子どもたちには、

存分に触って、香って、その美しさ、豊かさを感じ取って欲しい。

私は、キッズレッスンはそのために始めました。

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日本古来の文化的生活の中の、花の習慣を、改めて学び、

現代の文化に合わせてアレンジし、提案し、または伝えていき、

それが少しでも浸透させていくことが出来れば、

子ども達を始め、人々の日々も彩り豊かになるかなと、

花の需要の底上げにもなり、

花業界の未来も明るくなるかなと、

そんなことを考えている2012年の始め。

具体的には、たとえば、

お正月飾りひとつ、洋室に映えるようなスタイリングを考案する、

もちろん、素材の正しい「いわれ」などは守りつつ。

花の生産者さんも、卸業者さんも、花屋さんも、

みんなで知恵を出し合えたらいいなあと思います。

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今回も長くなりました。。。

どうぞ、ときどき書いては長くなっておりますが、

本年も、どうぞよろしくお願い致します。

なお、

素敵な花嫁さんとブーケ、レッスン風景はFacebookにアップしています。

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なでしこ講座、夢のグレードアップします・・・・・amica公式サイト

念ずれば・・・(追記あり)

 

美酒に酔った一週間、

姫路でのアツい一日の数日後の金曜には

清順さんから誘っていただいた、

grafさんでの、清順さんの「プラントハンター」出版記念パーティにお邪魔してまいりました。

grafさんへはかねがね「行きたい」と思っていたところだったので、

そのお誘いをいただいたときは、不思議なご縁を感じました。

さてそのパーティにお招きいただいたので、

清順さんへの御祝に、ブーケを束ねました。

もちろん、清順さんをイメージしたブーケ。

和の、生命力の強い、センシティブな、サムライ、、、。

正直、プロの方にお花を贈るのは緊張しましたが、楽しかった・・・!

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花宇さんで仕入れた鎌束(カマツカ)を始め、鉄線、多肉植物、木苺、などなど。

とがった菖蒲の花はゆっくりと咲いてくる予定。

真剣しょうぶ(勝負)してる清順さんに。

渡したら清順さん、

「花束もらうことなんてないから、ごっつ嬉しいわー!!!」と。

案外、花を仕事にすると、人からもらうことがほとんどなくなる。。。

さて、そのパーティ、

お世話になってる花宇の皆さんにはご挨拶したものの、

花業界の人が来ているかなとは思ったけど、全然アウェイな空気、、、。

と、そこに、、、ここ数カ月、お目にかかりたいと思い続けていた、

フォトグラファーの下村康典さんと、松本佳津江さんが・・・!

アウェイな私たちを察して、次々とご友人をご紹介くださって、

新しく大切なご縁を授けて下さったのです。

才能やお金はもちろん、何より「人脈」も、その人の大切な財産。

そのことが年令を重ねるにつれ、そしてフリーで仕事をしていると特に、強く感じる。

だからこそ、そんな風にご紹介いただけることの有難さが、深く沁みる。

そしてまた、多分「お気に入りの隠れ家Bar」も財産!

パーティのあとにそんなお店に連れて行っていただいて、尽きない話をして・・・。

と、そこに26日(火)オープンを数日後に控えた「中之島バンクス」の代表の方が。

そのBarの設計を手掛けた野井成正さんのお話を伺ったり、

アジサイが咲くだけで泣きそうになるお年頃のお話などで共感し合ったり、夜は更けていきました。

翌日、その代表の方へのオープンの御祝に、と、

下村康典さんからお花のご注文をいただきました。

ときに、力み過ぎて空回りしてしまうワタシに、

「センスは信じてますので、楽しんで」と、神のようなお言葉。

代表のその女性、凛として美しく仕事もバリバリとこなしてらっしゃっていて、

どうイメージしてもレッド系、ローズ系の印象の方。

でもBarで、ウチのスタッフに優しく席を譲る、細やかな方だという印象が残っていて。

朝の花市場で光ってたモッコウバラなどをブーケに束ねて、

その方を思い浮かべながら制作させていただいたお花がこちら。

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さて、その中之島バンクス、レセプションはまた大変な盛り上がり、

野井さんを始めとする、関西建築設計界の皆さんや、

クリエイターの方々など美意識の高い人たちが集まり、

会場は熱気に包まれました。

パーティの始まりに、grafの服部さんがおっしゃった言葉が印象的でした。

東京で震災を経験したあとに関西に遊びに来た知人の方の言葉だそうで、

「ありきたりと思っている日常が、いかにクリエイトされているものかを気付かされた」と。

モノや空間や食やホスピタリティなどが、どれほど磨かれたものかと。

そのチカラを改めて、普通の日常を過ごせている関西で、再認識して、

その意識で、新しいものをクリエイトしていこう、と。

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とにかく、すごい熱気でした。

そこでも私は会いたかった人にご紹介いただいたり、

お話したかった人と再会できたり、また新しいお話を伺えたり、

人と人がつながっていることを、喜び合ったり。

そして何より、お届けしたお花に興味を持っていただいたり。

急に広がった人とのご縁、

いや広がったというよりも、授けていただいた感のあるもの。

仕事につながるとかプラスになるとか、

そういうことよりも前に、優しく魅力的な方が多い。。。

業種はさまざまでも、志を高く持って、本領を発揮して、盛りたて合っていこう、

そんな思いが自然と伝わり合う。

このご縁を、大事に、これからも温めていきたいと思います。

感謝!

ところで今回のこの流れ、

この、「パワーちうにう!」なサインが始まりかと。

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あのとき、grafさんでのパーティに誘ってもらったからこそ、

会いたい人に会えて、中之島バンクスもあったわけで。。。

さすが、清順さん、そして、

「念ずれば 花ひらく」。まさに。

このサイン入りの「プラントハンター」の本、

限定品ですが、数冊でしたらまだあります。

欲しい方はお早目にお知らせください。

中之島バンクス、大阪の水辺を楽しめます、日替わりの楽しいバーに行ってきます。・・・・・amicaサイト

ヒーロー

 

今回の災害で、

日々思うことは多いけれど、

刻々と事態は変化し、

思いがどんどん積み重なっていき、

言葉にすることが軽々しく感じられ、

さらに何も言えなくなり。

何かをきちんとまとめずに、

今日は、今日の気持ちを書きとめておこうと思います。

16年前の神戸の地震を体験したとき、

この未曽有(このときも使われた)の災害で、

この事態では、普段は日の当らなかった、そんなヒーローが現れるのでは、と、

いつも、直観的にモノを考える、

動物的な私はそう感じました。

半分は期待だったのだと思います。

余震が続く日々、交通が半ばマヒした中でも、

それでも仕事には行き、カセットコンロで調理し、延々徒歩で移動したりなど、

心身とも疲労が溜まっていました。

ヒーローは現れなかった、

というより、

そんな単純な分かりやすいものではなかった、

そんな薄っぺらいものではなかった、

今なら分かる、

ヒーローというのは全ての、復興に携わった人、全員だったと。

何年もかかって、

道路工事や高速やビルの耐震工事がなされ、

さら地だった街並みが少しずつ整っていき、

木々も育っていきました。

本当に、長い道のり。

だから、こんなときに、

ファッション的に目立ってヒーローのようにふるまう人、

チャリティを広告に使う人、

信用できない、偽善者。

現場で、ひたすらに、任務を遂行している人達、

その実直なヒーローたちに、

私が出来ることを、まっすぐに、声高でなく、謙虚に。

昨年夏、とあるご縁で篠山でご一緒した、

Civic Forceの大西健丞さん、

「困ってるところに飛んでいく人」として紹介していただきました。

今回、被害が大きかった気仙沼市で活動なさってます。

テレビで見ていると、気のせいか気仙沼の避難所の環境がすごく整ってるように見えます。

心強く、そして、アツくエールを送りながら日々見守っています。

Civic ForceのHP

そして、

今回はTwitterがかなり役に立ちました。

大切な情報収集(中にはデマもあったけど)に欠かせないこともありますが、

いつもの、人々の日常が感じられて、和んだりもしました。

現地で任務にあたる自衛隊員のつぶやきも。

救助のプロフェッショナルな方以外の、

地元で被災したうえで消防や医療の任務に当たる人々、

神戸のときは、そういった方々が何人も過労でたおれたので、

どうか、出来るだけ休養も取って欲しいと願う。

被災地から遠く離れたところで、

心を痛め、無力さや不安、心細さを感じる。

ありのまま少し声に出したら、そういう人は他にもたくさんいて、

自分だけじゃなかった、この気持ちは我慢しなくていいんだと。

とにかく、日々、しっかりと自分の仕事をして、

長い先を見越して、今動けることはきちんと行動に移して、

丁寧に、粛々と、過ごしたいと思います。

もちろん、きちんと、栄養、休養取りながら。

現地のヒーローにエールを送りつつ、

光りあるほうへ向かって、

元気に咲きましょう。

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元気でいよう、

自分が必要とされたときに、

いつでも出動できる用意をして。

今日はまとまらず失礼。(いつもか・・・)

次のなでしこ講座も決定、レッスン内容アップしています・・・・・amicaサイト

やまとなでしこ元年

 

遅ればせながら、

新年あけましておめでとうございます。

本年も、よろしくお願い致します。

年始はゆっくりとスタート、と思いつつ、

早々にご注文もいただき、

お店も通常営業が始まり、

いよいよ、始動いたします。

今年は新しい講座を予定しております。

「和のお花」の美しさ、その色合い、風情、そして強さ。

その魅力に、しっかりと迫っていきたいと思っています。

昨年、様々なご縁から、和のお花により深くかかわる機会が多くありました。

それは、今まで以上に、素材と真剣に向き合うもの。

アレンジする、というよりは、

「活ける」ということを、

悦びを持って噛みしめた一年でした。

その深い味わいを、是非、レッスン生の皆さんにも堪能していただきたい、

そして、出来るだけ、本物、上質のお花で。

12月13日に、プラントハンターの清順さんのところで購入した木瓜(ぼけ)の花、

まだまだ美しく、次々と咲き続けています。

元々、木瓜は強いのですが、それでも、小さなつぼみまでも、

全て咲かせ続けることは、経験上、全く、驚きです。

素材の持つ、底力が、全然違う。。。

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輸入の花たちも、もちろん、豪華で美しく、素晴らしいです。

ですが、ここで、改めて、日本の花たちを、しっかりと見つめたいと思います。

最新の研究で、

日本の自然の豊かさが、ほとんど「奇跡」だということが分かってきたようです。

紅葉の美しさは世界一、その理由が解き明かされてきました。

これ、アーカイブで是非ご覧いただきたい。。。

NHKスペシャル「日本列島 奇跡の大自然」

そんな奇跡的に自然の美しい国にいること、

それを改めて、享受したい、

というわけで、

やまとなでしこ元年。

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画像上:椿(西王母

画像下:古典菊(伊勢菊、嵯峨菊、日の岬菊)、実葛

これら、椿以外は、実はどれも、お花市場で流通していない素材ばかり。

特別な手配でしか扱うことがありません。

枝ぶりや茎が曲がっていて、画一的でないから、大量に捌けない、それも理由、

そして、元々、大量生産していない、ということもあります。

そんな、特選の素材、

それはどれも逞しく、日持ちするものがほとんど。

春、夏、秋、冬、

それぞれに一回ずつ、「和の花」の講座を、と考えています。

皆さん、

やまとなでしこ

是非ご一緒に。

まずは2月、枝に咲く花たちが続々。

詳細は近日中にHP上でご案内致しますのでお楽しみに。

こちらは餅花、美しい柳も清順さんのところで。

今年も更なる進化を遂げる、茶屋之町の永来権さんです。

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今年も、素晴らしい花たちと、楽しい人達と、味わい深い美味しいものと。・・・・・amica site

2010年、極寒の大晦日。

 

今年もいよいよ数時間、

2010年が暮れていきます。

最後まで慌ただしく、

作品展のご報告も年を越してしまいますが、

それだけに、

書ききれないほどの充実感で満たされた、

大切な1年となりました。

思い出深い仕事の数々、

初めての場所での、新鮮なモノづくり、

より深く、より広く関わった、様々な花を含めた植物たち、

新しく知り合った人から受ける、新しい感銘、

親身になって話し合える人との、この上なく大切な時間、

そして、作り手の感性の凝縮でもある、美味しいお料理の数々。

自分自身の仕事のこれまでを見つめ直し、練り、磨き、

そして逆に、新しい風を吹き込み、別の引き出しを作る作業、

そのどれもが、生きている実感と共に、

シビレるほどの喜びで満たされる。

私は、与えられた命を、燃やしていると。

とはいえ、まだまだ不完全燃焼な部分もあり、

自分の未熟さに動けなくなることもありますが、

そこからまた、何か学び取り。。。

一年の終わりに思うのは、ありきたりではありますが、

とにかく、感謝。

皆さん、ありがとう、

なんだかすごく嬉しかった、

そんな一年でした。

来年はまた薄い紙を重ねていくように、

地道に、丁寧に、自分なりに、

新しくて楽しいこと、すでに頭に浮かんでいます。

2011年も、よろしくお願い致します。

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なお、年始は1月6日(木)のお届け分より承ります。

メールなどの対応は5日(水)~となります。

2011年、amicaの新しいコトは近々発表・・・・・amica公式サイト

6月9日、胸キュンの日

 

6月は趣深い、素晴らしい季節。

今年もクチナシの花が咲き、甘い香りを漂わせ、

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毎年、初入荷の際に思わずテンションが上がってしまう大好きなスモークツリーを生けて、

それも、このジャンルではカリスマ的存在の生産者さんのもの。

その方のスモークツリーは驚くほど美しく長持ちすることを再確認。。。

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一軒家のステキなカフェでゆっくりとお茶をしておしゃべりを楽しんで、

緑の美しさを愛でて、気持ちを解放して、

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季節の楽しい花材たちと遭遇し、また新たな発見をして。

なんか部分的に毛が生えてますよね?(笑)

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そして、

実はこの時期は実モノのオンパレードとも言える、楽しい季節。

今回はこの、美味しそうなグミを活けて。

そういえば最近、男女問わず、年下の人達に「かわいい」と言われることの多い私、

「きもかわいい」とか、「ゆるかわいい」とか、そんな微妙なジャンルではないかと思いつつ、

こういった実ものは正真正銘、可愛いなと。

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そして、この季節はやはり、紫陽花、

ほんわりと優しく、ロマンティックで、活けた空間にみずみずしさがあふれる。

そして柔らかな癒しの空気が漂い、ついついまた、長居してしまう。

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紫陽花を見ていると、心が穏やかになりますね。

今月のレッスンは紫陽花一色。

この優しい花のオーラで、お部屋を満たしてみてはいかが?

紫陽花のアレンジのレッスンはこちら

さて昨日、6月9日は語呂合わせで「胸キュンの日」だったそうで。

そんなようなこと、ありましたか?

 

日々、何かしらキュンとすること多いのは、

私だけでしょうか?

季節の花たちを見ているだけで、心が熱くなります。

6月9日の最後に酔いながら聞いた、ある女性の、ダンナサマについての言葉、

「彼のように受け止めてくれる人は初めてだった」

それまでは、自分の片われを探すのに、焦燥感にさいなまれながら年月を過ごしたらしく。

ふと、以前も書いた、シェイクスピアの言葉を思い出しました。

 「Journeys end in lovers meeting」 愛に出会えば、旅は終わる

彼女の長旅が終わったんだなと、安息の地を見つけたんだなと、

そう思って、キュンと、、、。 

薄~いハイボールが沁みた、胸キュンの夜でした。。。

明日はまた胸キュンナイト、今夜は早く寝ます(笑)・・・・・amica公式サイト

時代

今日も非常に美味しいお店で、

楽しいおしゃべりに花を咲かせ、

美味しいお酒をちょっぴりいただいて、

上機嫌の私。

このお店、色々な方と既にご一緒しておりますが、

ブログには書いていない、隠れ家です。

お料理が美味しいのはもちろん、

ここでは美しい道具がキビキビと仕事をこなし、毎日ピカピカに磨かれている。

カウンターの上にはそのシンボル的な鍛金のお鍋、

「これは、ちゃんと仕事します、という証し」とおっしゃる大将。

 

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その大将の心意気にシビレつつ、見とれる、

日本の道具の、この美しさ、

丁寧に生活する第一歩、

良い道具を長く使いたいですね。

このお鍋の取り扱い店を教えていただきました。

三十三間堂の隣だそうです。

 鍛金工房 West Side33 

 京都市東山区大和大路七条下る七軒町578 

 075-561-5294

さて、ここ数日、

大きなデパートの閉店のニュースが相次ぎました。

京都の中心にある「河原町阪急」、

これが、今年の秋に閉店とのこと。

それにももちろん驚いたのですが。

それより私には、

「有楽町西武」の閉店のほうが衝撃的でした。

百貨店業界の不況の深刻さは知っていたし、

昨年夏の心斎橋そごうのこともある意味予感がありました。

でも、あの有楽町西武に終わりが来るとは。。。

そこは、バブル期の東京の、象徴のような場所。

目利きのバイヤーが世界各国から選りすぐりのものを集め、

どのフロアもが、最先端のまばゆいもので溢れ、美しく輝いていた。

見て回るうちに心が躍り、身体にエネルギーが充満する、そんな場所。

たとえば、シビラがまだイトキンとライセンス契約する前の、

現地スペインで丁寧に手作りされた、美しい細工の施された一点もののベスト、

当時で5万円くらいの、とても見ごたえのある、惚れ惚れする逸品だった。

思えば、もう、20年も前のこと。

世の中には糸井重里のコピーが躍り、

セゾングループが世のファッションを牽引していた。

刺激的で、意欲的で、そして少し浮かれた時代。

それが、

こんなに気持ちが荒んだ世の中になるなどと、

あの煌びやかな時代には誰一人想像だにしなかった。

大企業に勤めようと、

資格職に就こうとも、

類まれな才能に恵まれようと、

将来不安は拭えない。

有楽町も人も様変わり。

安いものに行列をなし、

使い捨てを繰り返す。

一時期、もてはやされた「清貧」とは全く違う。

どことなく浅ましさが漂う。

そんな時代、

自分に出来ることは何だろう。

食品や衣料品含め、日本の製品を買うこと、

安さに流れすぎないこと、

せめてそれだけは。

本当に美しいものを見て知っている世代として、

そして、この先の日本のためにも。

というわけで、

来週末にちょうどハイアットリージェンシー京都へ行くので、

この美しい道具のお店に行って、

日本の手仕事に触れてきます。

次回は日本一のパワースポットの話、かな・・・・・・・amica公式サイト

こんなときこそ。

 

世の中、明るい話題は少ない、

大至急議論されなければいけないことより、

黒い疑惑を延々と追及しているし、

将来への不安が重たい灰色の雲のように頭の上に垂れこめていて、

息苦しさ、閉塞感に包まれている。

実際に、

いつも見かけていたお店が空き店舗になっていたり、

お気に入りのブランドが日本から撤退していたり、

明らかにお給料が減額になった人もあるだろうし、

配置転換で慣れない業務に就いた人もあるだろうし、

人員が減った分、仕事が増えてしまった人もあるだろうし。

とはいえ、

実際の数字以上に、

気持ちの面でマイナスを感じすぎていないかと。

ついつい、

ネガティブなことを口にしてしまっていないかと。

確かに、

話さなければ抱えきれないこともあるし、

話すことで、聞いてもらうだけで、救われることも多い。

ただ、自戒を込めて言うと、

ネガティブなことを言うことは習慣になりやすい。

たとえば人や物事の批判、

良いところよりも悪いところを見つけて指摘すること。

それは一見、本質を見抜いているかのように錯覚してしまうけれど、

それを繰り返していくうちに、周りにはネガティブなオーラが充満する。

ある方のこんな言葉があった。

 「ネガティブなことを言ってる自分を客観的に見たら、カッコ悪いと思うから言わない。」

この言葉を聞いてすぐの私は、

ネガティブなことを言うのもある部分面白かったり、

毒を吐きたいことも多々ある(?)し、など、

少しキレイごとに聞こえたのですが。

または、ある意味ナルシスティックに思えるな、と。

しかし!

この言葉を約1カ月ほど噛み砕いて色々考えていくうちに、

決してこれが綺麗事ではなく、

自分自身を、美しく、前向きに、律することだ、と。

この、

「自分自身を、美しく、前向きに、律する」ということは、

精神的なことだけではなく、

様々な面で全てにおいて大切なことなのではと。

たとえば着るもの、

とにかく破格のものに飛びつき使い捨てにするよりも、

何年も使える良いものを大切にするとか、

同じお料理をいただくにしても、ひと工夫して盛りつけたり、

家族をいつもより少し思いやるとか、

少しだけ早く起きて歩くとか、

美しい姿勢で過ごすとか。

なんでもよいから、

ネガティブの渦に巻き込まれないよう、

自分の周りに良い「気」を呼び寄せるように、

日々心がけて。

そしてもちろん、

こんなときこそ、花を飾ろう、

それがほんの1リンでも。

花の持つ、みずみずしい生命力が、

日々の心のありようを、

少し、穏やかにしてくれると思います。

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で、

amicaのアトリエ開放日。

  1月 26日(火)

  2月  9日(火)、16日(火)、23日(火)

2月2日を除く、毎週火曜日

各日とも、11時~18時

和みにいらしてください。

最後に、

最近、温かいインナーについて質問を受けましたのでお答えしておきます。

ヒートテック(=普通のカットソーです。当社調べw)よりも断然、

ブレスサーモ、光電子サーモスタット、などの素材が信頼できます。

日本から撤退してしまったD社のサーモラクティルが入手困難な今は、

ノースフェイスやミズノなど、アウトドアブランドの製品がお薦め。

心も体も温かく、美しく・・・・・・・・・・・・amica公式サイト

2010年の始まり

 

新年は美しい満月で、

そして、部分月食で始まりました。

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様々な方から初日の出の画像を送っていただき、

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すがすがしく、新年を迎えました。

アップしそびれたお正月のアレンジ、門松などなど。

2010年は松職人の取って置き、「昇龍松」で勢いよく。

餅花も京都の名人のもの。

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お正月の素材というのは、

限定的な期間にすごい勢いで流通し、

本当に良いものは早い者勝ち。。。

先手必勝、というタイプではない(笑)うえに、

ありきたりはなんとなく嫌というタイプ(汗)なので、

瞬時に新しいデザインを考えなければいけない、という、

なかなか緊張感と集中力が交錯する、そんなお仕事でもあります。

クリスマス以上に使用するものが決まっているだけに、

このときだけしか出てこない素材をしっかり見て覚えておき、

千両もピンからキリ、松も竹も餅花も、よしあしがはっきりあるもの。

そしてまた、来年の肥やしにするわけです。

既に、次回のテーマが決まっています(Vサインです)

年末まで覚えていたらそれでいきますのでお楽しみに。(早すぎて忘れる、笑)

活け込みの最後はいつも実家のエントランス。

母の焼いた壺に、2,5メートルの昇龍松、あああ、良い壺が欲しい(笑)

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2日の朝は快晴でしたね、

妹一家がやってきて、

甥っ子、姪っ子たちと卓球などなど。

その成長ぶりも楽しかったけれど、

結婚して14年?になる妹夫婦の、

年月を経てしか醸し出せない絆を感じて、

改めて、良い夫婦だな、妹は幸せだな、と。

夫婦というのはそれぞれの親をある程度のスタンダード(または反面教師?!)にしながら、

新しく作り上げていく関係、そして年月を経てこなれていく家族、

様々な苦楽を共にすることの重みを感じたお正月。。。

温泉行ったりしゃべったりで今年は大切なものを見逃してしまいました。

恒例の「ウィーン・フィルニューイヤーコンサート」です。

今年の指揮は2008年に続いて巨匠ジョージ・プレートルさん(85)。

ホール内の装花は今年はオレンジやイエロー系もあしらわれ、

例年の赤系中心のイメージより明るく感じられました。

途中、恒例のバレエの映像も。

アンコール最後の締めくくりはこの曲に決まり。

ラデツキー行進曲」。

今年も明るく力強く、

テーマは「Love actually」、

家族、仕事、友達、そして恋愛も、

しっかり向き合って愛情持って。

本年もよろしくお願い致します!

今年は水瓶座の当たり年らしいです☆・・・・・・・amica公式サイト

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