2012年の母の日を終えて。

 

もう5月も終わりに近づき、

木々も夏らしい色合いになりました。

遅くなりましたが、

母の日にオーダーいただいた皆様、

大切な贈り物にご用命ありがとうございました。

母の日は5月の第二日曜、

なのでその年によって日にちが違います。

今年はかなり遅い母の日、

13日、GWが明けてからがかなり長い、

花業界にとっては、利益が上がりやすい日の並びで、

終わってからも景気のいい話が多く聞かれました。

フラワーショップそれぞれに、母の日商戦に様々に取り組んでいて、

昨年の数字を越えることや、一件でも多く受注できることを、

最優先に励むところもありました。

amica flowers としては、

いかに通常のクオリティで、ミスなく対応できるか、

ひとつひとつの商品に細やかに対応できるか、

それだけにに重点をおき、

特に宣伝はせずに、早めのオーダーだけを促すことにしました。

人員を増やさずに、いつもの二人体制で、効率良く。

そのために、どんなに親しい知り合いの人たちにも、

すべてオーダーフォームでの注文に統一してもらったこと、

これは電話対応の時間を削減したり、

大事な情報がいくつものメールに渡ることで起こるミスを避けるためでした。

発送商品の画像サービスを母の日のギフトに関してはご容赦いただいたこと、

これは相当な時間と労力がかかるのと、

最近ではお母様ご自身で写メールされる方も多いためです。

そんなおかげで、

予想の30%を越える受注数でしたが、

少し余裕を持って対応することができました。

お客様ご自身にもご協力をいただいたことを、

ありがたく思います。心から御礼申し上げます。

画像サービスを行わなかった分、

ここに、少しだけ商品画像を掲載いたしました。

ご参考になさってください。

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母の日のお花はとにかく、明るく、優しく、朗らかに、

そんなイメージで制作いたしました。

オーダーありがとうございました。

フレッシュハーブがトップに・・・・・amica flowers site

和食の名店

 

5月はバタバタと過ぎていきます。

母の日のご報告もできないままで失礼致しました。

ご注文いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

amicaが始まって以来ずっとオーダー下さる方や、

海外から日本のお母様へ、という方々、

マイペースがスローペース、

少しずつではありますが、

根の広がりを感じる日々。

さて、今月は和食の名店とご縁があり、

楽しい時間を過ごさせていただきました。

まずは大阪の話題のスポット、

JR大阪三越伊勢丹、オープン当日は50万人(!)という来店数だったらしく、

大阪の景気は上向きか?という明るいニュースとなりました。

これは入場制限用の通路。オープンから1週間後の夕方の風景。

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その伊勢丹の10階、「吉兆」さんへ、お花を活ける機会をいただいて、

オープン前にお邪魔し、お花のご依頼主でもある、

設計士の橋本健二さんと打ち合わせ。

お店の中央にある、木のテーブルの両サイドに飾る。

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お店の中の素材、木、和紙、真鍮など、

ここにこれ以外の質感のものは必要ないのと、

美しいテーブルに、あまり違和感のないものが良いかなと思い、

このテーブルのRに合わせ、花器を手作りすることに。

トクサトクサ、トクサ、、、

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完成したものを持って現地で、活ける。

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それにしても、新しさと柔らかさとが調和した、居心地のよい空間、

後日、座ってお食事をいただいて、改めてその包まれる感じに身をゆだねる。

橋本健二さんの、このワインのディスプレイのアイデアもステキ。ぜひ一度お出掛けください。

(お花は別バージョンです)

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さてその翌週、今度は京都へ。

「グルマン世界料理本大賞」を受賞された「祇園さゝ木」さんへ、御祝のお花を。

佐々木さんの、強いイメージで。

何度もお誘いいただいているので、次こそお食事に来ようと思いつつ。

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さて芦屋で和食の名店といえば、「京料理たか木」さん。

chikaさんにお手伝いいただいたところ以外は、今年は全てスタッフと二人で。

その労をねぎらう会として、お昼ご飯をいただきました。

この季節に、納めさせていただいてる菖蒲の花と葉、

それがどのように盛り付けされているか、というのも興味があって。

それがこれ、八寸の上に、よもぎの葉と束ねられて。

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あのお花や葉がこんな風に、、、

お料理の中で充分季節を満喫しているところへ、

決め手となる、花の役割。。。しみじみ、感動。

それにしても、本当に、本当に、美味しかった。。。

京料理の奥ゆかしさと、繊細さと、、、。

どの食材も丁寧に手間ひまをかけて、本来のお味が一番よい形で表現されている。

世界で評価されて、当然のもの。

さて、そんな「京料理たか木」さんで、

6月11日(土)、お店全体を貸し切っての、和のお花を活ける「なでしこあそび」。

順調にお申込みをいただいております。以下、詳細のお知らせです。

京料理たか木」で「なでしこあそび」

本格的な和の空間でお花を活けて、京料理を楽しみ、

そしてお料理も習えるという、初めての企画。

JR芦屋駅から徒歩3分ほど、芦屋市大原町の住宅街に佇む「京料理 たか木」さん。 

2010年のミシュラン神戸編で見事に☆を2つ取得した和食の名店です。

今回はその、建築物としても素晴らしい「たか木」さんの店内で和のお花を楽しく活けていただきます。

花器は辻村唯さん、塊さん(ともに辻村史朗さんの息子さん。辻村史朗さんは

細川護煕さんの陶芸の師匠としても有名な方)などの作品を使用予定。

花材はもちろん、花宇さんにお願いしています。

普段あまり見かけたり活けたりする機会のない様々な枝モノやお茶花、

それをお好きな組み合わせで、それぞれ選んで活けていただきます。

和のお花を楽しんだあとは、高木さんが心をこめて丁寧に作ってくださったお料理をいただきます。 京料理の繊細なお出汁の美味しさ、季節感あふれる盛りつけの美しさを存分にお楽しみください。 世界に誇る日本の文化が息づいています。

また、高木さんからお料理のレクチャーも披露していただきます。

 

 6月11日(土)

  10時      京料理たか木 集合

  10時30分~  なでしこあそび

  12時      昼膳とお料理レクチャー

  15時      解散予定

 料金 ¥15,000 (花材費、講習費、昼膳代含む)       

高木さんはとても気さくな方で、お花もお料理も空間も、おおいに楽しんでいただけたら、という主旨です。 滅多に出来ない経験です、お一人で、またはお友達や、ご家族と、お気軽にご参加ください。 もちろん、男性も大歓迎です。

ではでは、締切間近、ご検討中の方はお早めに☆

明日は中之島バンクスでバーテンダー♪・・・・・・amica公式サイト

2011年 桜写真館

 

桜の眩しい季節になりました。

アトリエ前の公園の沈丁花もまだまだ香り、

贅沢な競演を見せてくれています。

近くの茶屋之町の桜並木は、

例年以上に華やかに、豊満な雰囲気で咲き誇っています。

毎年カメラを持って撮影に出掛けますが、

今年はスタッフNサンに勉強を兼ねてチャレンジしてもらいました。

撮りやすい場所や、撮りにくいポイントなどを伝えて。

とても一生懸命、撮ってくれました。

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別の日、

私は「京料理たか木」さんのお庭のしだれ桜を。

ちょうど6分咲きくらい、あまりにしっとりとした風情にたまらなくなり、

小雨の日にも関わらずカメラを取りに車に戻り、撮影。

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芦屋の桜、過去写真。

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さて、お花のシゴト、桜に限らず何でも季節は先取り、

なので、世間が桜で包まれるまでに、桜のシゴトはすっかり終わっています。

「永来権」さんの雲竜桜や、

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篠山「ささらい」さんの本桜、など。

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この、篠山の本桜、活け終わったのが夜の9時、

帰りには雪がちらつく寒い晩でした。

この、お庭に飾っている本桜は、

今ちょうど見ごろを迎えていると思います。

思えば今年も、

3月の始め頃から少しずつ、多くの桜を活けました。

花宇さんの素晴らしい素材たちを扱うことも多く、

清順さんや、生産者さんの、桜への思いを知ることが出来たり、

たか木さんからは、桜という花に対する特別な信仰(サ神信仰)の話を聞いたり、

活けること以外にも、

より深く、桜とその特別な力を感じ、美しさも知り、

今まで以上に集中力を持って、真摯に向き合えた春だったかなと思います。

そしてまた、来年はあの桜を、あの場所で活けたい、と、

次の妄想が始まっております。

さて今回の写真館、

最後は先週末に琵琶湖の佐川美術館で見た、

片桐功敦さんの作品、「泉・滝」で。

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高さ約7メートルくらい、全て桜。

画像以上に前後の奥行もあり、

本当に滝のしぶきが目の前まで迫ってくるようでした。

お正月の松のときにも感じることですが、

大きく重量感のある枝もの、まさに、男の世界だと。

特にこの片桐さんの作品には感じました。

迫力のある、生命感みなぎる作品に、エネルギーを与えられ、癒されました。

しみじみ、今年の春は既に充実感でいっぱい。。。

あとはのんびり、茶屋の町の桜を愛でて過ごします。

皆さまも、よい春を。

明日は25ansウェディングの撮影です。・・・・・・・amicaサイト

フローリストの道具箱

 

今日、ひさびさにピンセットを使うことがあって。

そんなこともあって、ふと、道具箱を見て、

レギュラーにしている道具が多いなと・・・。

ヴィクトリノックスのフローリストナイフを始め、

用途に応じて、どれもよく使うもの。

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このほかにも、ノコギリ、大きなカッターナイフなどなど。

それにしても、上の、タジカさんの裁ちばさみ、手作りの温かみが美しい。。。

あと、こないだ気付いたのには、

ワイヤー類は、20種類くらい、

テープ類は、10種類くらい。

色々なモノ、作りますので、必要なんです。

たとえば、スワロフスキーとプリザーブドで作るクラウン。

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様々な個性を持った花をつなぐ、ショルダーブーケ

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数十本のユリだけで作る、ドロップブーケ。

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花嫁さんの、エアリーなヘアスタイルを、蝶のように、軽やかに飾る、花たち。

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花自体の強度、重さ、

用途での強度、表現、など、

様々なことを考慮して、道具を使い分けるわけです。。。

さて、久しぶりにピンセットを使ったのは、

ユリの花粉取り。

まだつぼみが開くかどうか、という段階で、

黄色い粉が吹く前に、ピンセットでつまみ出す。

開花調整してようやくこの週末に間に合いそう。

この週末は、

婚礼が、神戸、大阪、と、色々とあり、

新しいお店の盛大なオープンお祝いの桜の活け込みもあり、

いつも通りのギフトフラワーもあり、

そして、

「小さなウェディングブーケ」のレッスンと、

女子力をアップさせる「フレッシュピンクのアレンジ」のレッスンもあり!

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精鋭スタッフと二人で、ガンバリます!

この週末お会いする、

花嫁さん、

生徒さん、

そして、お店のオーナーさん、

素晴らしい花材満載です。

お会いするのを楽しみにしております。

私はユリを満開に、花宇さんでは本桜を7分咲きに・・・・・amica公式サイト

和の花、洋の花、いのちの光

 

本日お届けのギフトフラワーの画像、

お母様へのお誕生日お祝い。

還暦とのことですが、赤ではなく、

春っぽいピーチピンクのバラやダリアを。

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中央のアンジェリーク・ロマンチカ、素晴らしい芳香です。

良い思い出や、記念日に、香りの記憶は大切だと思います。

となりの丸いバラ、ピンクピアノ、まだ比較的新しい品種。

こちらは和素材、「姫水木(ヒメミズキ)」、

この可愛らしさが伝わるかな。。。

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この姫水木、今週アンブレイスさんでご覧いただけます。

それぞれに個性あふれる花たち、

居心地よさそうに、楽しそうに映えると、安堵。

明日は芦屋の別のお店の周年お祝い。

そして来週、いよいよ注目のお店がオープン。

清順さんのお力を借ります。

そして、その西畠清順さん

明日20日情熱大陸に登場。

必ず、心に元気をくれると思います。

その笑顔に、その生き方に。

このタイミングの放映に、大きな大きな意味があると思います。

今回の震災では計り知れない影響が各分野に波及すると思われます。

花業界ももちろん無関係ではありません。

予想される影響以外に、心配なことも色々とあります。

でも、命のエネルギー満載の清順さんの放つ光で、

うつむいた人が、顔を上げるきっかけになると思います。

明日の情熱大陸、

20日(日)、23時15分~ 毎日放送系で。

珍種に新種、突然変異・・・希少植物を追って世界中を飛び回る「プラントハンター」という職業がある。依頼主の求めに応じて国内はもとより世界各地から、見たこともない植物を採集してくるこの仕事。ある時は50mの断崖絶壁を登って“幻の植物”を探し、またある時は絶海の孤島で新種発見に挑む若きハンター・西畠清順の姿を紹介する。日本では余り知られていない職業だが、西畠曰く「男の一生をかけるにふさわしい仕事」。夢とロマンが一杯詰まった「植物探しの旅」をお楽しみに。

連休明けは「フレッシュピンクのアレンジ」のレッスン!・・・・・amicaサイト

出来ることは。

 

しっかりと、

今輝いている命をきちんと活けること。

その美しさを一人でも多くの人に伝えること。

もう、春はそこまで来ていると、感じてもらうこと。

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花が仕事の、花が天職の私に出来ることは、

そこに全身全霊を注ぐこと。

花業界、今回の災害で値崩れするものもあり、

不穏な動きもありますが、

真冬の寒さでも、

雪が降っても、

春はそこまで来ている、

その芳香も、風にのって漂ってきている、

季節は確実に巡る。

殺風景だった庭も、芽吹き、花が咲く。

どうか、少しでも早く、春が来ますように。

優しい桜も咲き始めました。

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画像:枝垂れ桃(上から3枚)、雲竜桜

   すべて花宇さんより

さて婚礼シーズン、お誕生日もあり、開店するお店もあり、

様々な節目でもある3月。

それぞれのシーンで、

輝きを放つ花たちを、ベストな状態で。

出来ることを、粛々と。

春をテーマにしたレッスンはこちらで。

明日の晩はゆる~いカフェにいるかも・・・・・amica公式サイト

木瓜の夢

 

木瓜(ぼけ)

学名にはspeciosa(美しい、華やかな)という言葉が付いている、バラ科の花木。

今年は和の花の活け込みが増え、

「なでしこ講座」もあって、例年以上に木瓜と深く関わることが出来ました。

(画像の木瓜は全て花宇さんより)

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これほど美しい花なのに、

同時期の梅、桃、桜などと比べ、

ややマイナーなイメージがあるのはどうしてなんだろうと。

活ける、という観点から見ても、その花たち以上の魅力も大いにあるというのに。

理由を想像するに、

ひとつには「大きくなるのに時間がかかる」ということ。

大きな木にたっぷり花が咲いていると、

その華やかさに、多くの人の目に触れ、賞さんされることになる。

木瓜は、10年単位で少しずつ幹も太くなり、剪定して初めて樹形も整ってくる。

木瓜の立派な大木を見かけないのは、そんな理由から。

二つ目の理由として、その「鋭い棘!」も原因のひとつ。

そして、三つめ、「ぼけという名前」もプラスとは言えないかな。。。

必ずシーズンの初めには、市場でベタな冗談が飛び交う(汗)。

そんな理由はあるとしても、

この花はその美しさで、見た人を確実に魅了する。

もっともっと、この花の良さを知ってもらうために、

また今後も棘に負けずに、活けたいと思う。

そういえば、花宇さんで、

樹齢50年くらいの、とびっきりの木瓜を見せていただいた。

背丈は140センチくらい、幅は120センチくらい。

幹の色は灰色のような美しい色、枝ぶりも長年の手入れが伝わってくる見事さ。

そして、何より、緋色の、おびただしい数のつぼみが、逞しい枝にびっしりと。

朱赤とも違う、これぞ「緋色」、さぞや咲いた姿は。。。。。

その日は桜や桃、上の画像の木瓜を買ったり、様々な桜を見せていただいたり、と

花宇さんでまた濃厚な時間を過ごしたのですが、

最後にもう一度、その緋色の、樹齢50年の木瓜を前に、

しばらくの間、咲いたところを想像して一人別世界に行っておりました。

いや、もう、想像だけで美味しいお酒が飲めそうです。

夢に出てきそうなその木瓜

欲しいから買います!と言えないお値段だったので購入には至りませんでしたが、

どんな風に咲くのか、どうしても気になって気になって。

大きな花展で飾られるのか、どこかのホテルか、木瓜の展覧会か、

ちょっと追跡して、是非とも開花を見届けたいと思います。

写真撮れたらまたココで。

ところで、その花宇さん。

半月ほど前に訪れたときに、私が口にした乙女椿のことを、

ちゃんと覚えていて下さって、こちらから言わなくても「今日はありますよ」と。

花宇さんは清順さんが素晴らしいのはもちろんのこと、

スタッフの方全員がいつも感じよく、対応も丁寧で本当にありがたい。

そして、いよいよプラントハンター西畠清順さん、今度の情熱大陸に登場!

情熱大陸サイト

そしてその乙女椿、今月のトップページを飾ってます。

amicaのサイトはこちら。

女子力上がりそうな、屈託なく素直な乙女たち、本当に可愛い。

ハサミを入れること

 

3年も前のことですっかり忘れていた、

花カイドウの一件。

活け込み用に枝モノを探していて、見つけた可愛らしい花。

軸になっている太い枝には苔が付いていた。

そのコントラストが素晴らしく、もちろん花の様子も可愛らしく、

多少高価ではあったけれど、勉強のためも含め購入。

それを、春らしく活ける、そんな段取り。

と、アシスタントI君、あろうことか、

気付いたら、太い枝からつぼみのついた小枝を全部切り落としていた。

小分けしたほうが生けやすい、そう思ったんだろう。

気持ちは分からないでもない、けれど。

私はショックで倒れそうになった。

その枝は、一体何年かけてそこまで太くなり、たくさんのつぼみを付け、

そして苔までたくわえて。

本来なら、

根を張った土の上で悠々と花を咲かせ、実をむすび、

翌年にもまた、花を咲かせたに違いない。

それが切られて流通して、目の前にある。

自分の手とハサミが、その花の最後の咲き姿を決めることになる。

その責任の重さと、その与えられた使命に対する喜び。

と、そんなようなことを、私はアシスタントI君に叱りつつ話したらしい。

そんな風に話したことをすっかり忘れていたのだけれど、

I君、それを友達に話したところ、その友達は心打たれて泣いたらしい。

花の仕事は、キレイなだけじゃなくて、命を扱っているんだね、と。

花の最後を決める、その責任、

それを特に感じるのは、桜。

どんどん切っても育つというタイプの花材ではない、

というより、下手をすると切ったところから痛んでしまう、デリケートな素材。

だからこそ、3月に入って市場にズラリと並ぶ膨大な桜の枝を見るにつけ、

どこからやってきて、そして、こんなに切ってしまって大丈夫なのかなと。

その謎が、少し解明。

こんな風に、アツい思いが込められて、桜はこの手に届くのかと。

花宇の清順さんがちょうど今、様々な桜と格闘中。

清順さんのブログ。

そして今朝、幸運にも現物を見てきました。

想像以上に巨大!

そして、様々な種類の桜たちも。

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温室の中は、桜の、つぼみの、ふつふつと滾(たぎ)るようなパワーで溢れていました。

どの桜も、咲いたところが見てみたい!

本格的に生けられた桜を目にするのは、おそらく来月以降となりますが、

今度見かけたら、

その桜にも、生産者さん、プラントハンターさん、そして活ける役割の人、

様々な手や思いを介して、咲いた花ということも、

少し頭の隅に置いてみていただけると、より味わい深いものになるかもしれません。

さて今週は木瓜(ぼけ)を仕入れてきました。

ホント、どこでハサミを入れるか、頭を悩ませますが、、、。

なんとも華やかで楽しい花です。

こちらは寒い玄関を明るく、とのご依頼。

掛け軸も木瓜?なのかな。

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今週はこの木瓜や特選の椿を使った和花のレッスン「なでしこ講座」、

詳細はこちら

週末もお楽しみに。

今日も長文でした、、、、、amica公式サイト

実り多き季節

 

芦屋の様々な飲食店さんとのご縁が始まって以来、

和の花や、そして、大きな枝モノなど、

年間を通して、本当に様々な種類の素材に向き合うことが増え、

また更に、この仕事の楽しさを、季節の情緒を、深く噛みしめる。

春には梅や桜をはじめとする、

花ものが、まさしく百花繚乱、市場で美しさを競う。

夏には新緑の素材、イキイキとした眩しい葉ものたちが主役。

そして、

楽しい実モノが登場する、この季節。

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ムベ、豆柿、シンフォリカルポス、グミ、

ときどきお店の方から「食べられるの?」と聞かれつつ(笑)

正直、お味は分かりませんし、おススメ出来ないのですが。

中にはチャレンジャーな方がいらっしゃって、

ピンク色に熟したムベに挑戦して、

なぜか「よだれが止まらなくなった」ジョシ1名・・・大丈夫だったかな?!w

そして珍しいサンキライ。

普段は、夏場に「緑の葉と実」で流通するか、

「赤い実だけ」で秋冬に出回るか、なのですが、

今回のは特別に赤い実も、緑の葉も付いた、珍しいもの。

実が色づき始めたばかりの、葉を残した、絶妙のタイミング、

日本の遠い島から届きました。

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さて、実りの秋のお楽しみ、ボジョレーヌーボー

ワインを片手にパーティへ。

そんなときにはチョコッとお花も一緒にどうぞ。

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クリスマスリースのレッスン、下記に少しだけ残席ありです☆

       11月24日(水) 10時~ 14時~

          27日(土) 10時~

クリスマスリースのレッスン、詳細はこちら

色んな楽しい計画で頭パンパンの・・・・・・・・・・amica公式サイト

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セントレジスホテル大阪にて

 

本日、10月1日オープンの、大阪の新しいホテル、

St.Regis

スターウッドホテル&リゾートの最高峰のラグジュアリーホテル。

日本初進出が、大阪の本町。

その名門ホテルの全貌はこちら

御堂筋と、本町通りが交差するココ、

実は、12年以上フラワースクールを開いている東芝ビルのまん前という、

とても馴染み深いところ。

以前は住金物産のあったこの場所、

少しずつ完成していく高層の建物を、レッスンに来るたびに見上げていました。

オープンしたらぜひ訪れようと思っていたら、

なんと、嬉しいことにその前にウェディングの仕事でお邪魔してきました。

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挙式当日までにゆっくりとホテル内で撮影を。

スイートルームで、ラウンジバーで、日本庭園で、チャペルで。

この秋に挙式の、優しくて、オシャレで、本当にステキなお二人、

ホテル全体がお二人の貸し切りという雰囲気の中で、和気あいあいと、リラックスした撮影になりました。

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お色直しには明るい空色のドレスと、チュールとコサージュの帽子。

当日の会場のお花も、明るいオレンジやトマトレッド系を秋色と合わせる予定。

それにしても、撮影しているこちらが和んでしまうくらい、お似合いの二人。

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日本庭園が見える、高層のガーデン、セントレジスバー。

独特のターコイズブルーとゴールドとが鮮やかに彩られた、思わずため息の漏れる空間。

ブルーのドレスが素晴らしく映えます。

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ファッション誌でモデルをなさっていたという美しい花嫁さん、

そのファッション誌でのご縁でお付き合いの長いヘアメイクさんが担当されました。

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・・・美しすぎます・・・。

挙式当日の様子は、花嫁さんのページに掲載させていただく予定。

楽しみにお待ちくださいませ。

私も当日が今から楽しみです。

このご縁に感謝・・・・・・・・・・・・・・・amica公式サイト

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