先日は京都へ。
毎年恒例の京都恵美須神社に、
パワーの詰まった笹をいただきに。
夕方のそのお参りの前に、
ひさしぶりに河井寛次郎記念館へ。
もしかしたら十年以上前だったか定かではないけれど、
その作品や建物の印象は鮮やかに焼き付いている。
民藝の器は、雑器だというひともいる、
でもそこに、心血を注いだ芸術家がいて、
河井寛次郎さんもそのひとり。
器とともに、ことばも数多く残されている。
今回のタイトル、
すべてのものは 自分の表現
というのもそのひとつ。
最近考えていたことにピッタリと重なり、
こころにズシリと響きました。
自分が作る作品はもちろんのこと、
暮らしの道具を選ぶことも、
話すことばのひとつひとつも、
仕事や、友を選ぶことも。
すべてを自分の表現として、
意識を持って暮らそうと。
京都へ行ったらかならず寄るのが麸嘉さん。
御所から西へ、ひっそりとした小道を入ったところにあるお店。
ここの麩まんじゅう、好き過ぎなのです。。。
そこから南へ、
昨年から色々なところで耳にする、カフェへ。
いわゆる、いまどきのカフェ。
家具には古道具を使っていて、
一部ギャラリーにして作家作品を展示したり、
興味をそそる古書を並べてていたり、
メニューは全国世界のブランド茶を揃えていたり、
全体として抜かりなくカフェとしての表現はされていましたが、
残念ながら「表現優先」(あるいはそれのみ)の空間、
多少のリラックスを求めて来た者にとって、
ひとときを過ごす場としては、正直、しんどい。
カフェは、もちろんオーナーさんの個人的な表現の場であるし、
それが濃ければ濃いほどいいなと思う。
すべてのものは、そのひとの表現、
すみずみまで感じられるほどに楽しい。
とはいえ、
それが押し付けがましいものになると、居心地が悪い。
あくまでも、来たひとがお金を払って飲み物をたのみ、過ごす場所、
オーナーの表現の場でもある反面、
お客であるひとたちのための空間でもある、と
私は思う。
そのバランスが「いい感じ」でないと、
この居心地になるんだなと、
改めて感じた次第。
居心地の感じ方もひとそれぞれなので、
色んなお店があっていいとは思う。
今まで行った、いいカフェを思い返してみる。
芦屋の「麓」、苦楽園の「bin」、
東京や京都にも何ヶ所もあった、
古いところでは、中津の初代の「カンテ・グランテ」がそうだった。
表現という刺激と、居心地のよさと。
そこにはオーナーさんのバランス感覚、ホスピタリティ、
それによって醸し出される空気感がある。
面白いな、カフェも深い。
そのカフェをあとにして、いよいよ恵美須神社へ。
この笹のおかげで、
ここ数年のご縁には目を見張るものがある。
人気大よせ(にんきおおよせ)
例年よりもたくさんのひとで賑わっていました。
これで今年もまた、
素晴らしいご縁が広がっていくことを願い、
そのご縁を大切にしたいと思います。
さて、レッスンの始まりは、白い花。
素晴らしい香りの水仙を使った講座。
2013年はあの有名な花器のような花器を作ります(!)
お楽しみに。
日程と場所は以下の通り。
お申込みはHPのメールボタンから。
21日 本町教室 18時〜
22日 芦屋教室 10時30分〜、14時〜
26日 芦屋教室 10時〜、14時〜
amica flowers