雨の予報だった6月初めの週末は、
大安で結婚式ラッシュ、さわやかに晴れました。
「ウエディングブーケは先生にお任せします」と言ってくれたMさんは、
いつも一生懸命作品に取り組む生徒さん。
やわらかく可愛らしい雰囲気のMさんには、
この季節の花として多くの花嫁が憧れるシャクヤクを選びました。
私自身も大好きな花ですが、
実はウエディングブーケに束ねるにはかなり神経を使う素材です。
大きな花を「束ねる技術」と、その前の「咲かせる技術」。
つぼみの状態ではシャクヤクらしさはないし、
逆に咲きすぎると散ったりするデリケートなもの。
今回も数日前から16度、20度、25度、と3種類の室温で開花調整をし、
Mさんの手元に届くときに6〜7分咲きになるよう準備しました。
お届けしたらMさんは涙ぐんで、
それを見てまた私もじいーんと来て。
生徒さんの結婚式ではいつも、まるで身内のように目頭が熱くなります。
笑顔がかわいらしいMさん、
挙式でたくさんの人に祝福され、
パーティでの花かんむりもとても似合っていました。
晴れの日のそのときに、
花嫁をいっそう輝かせるもの、
ウエディングブーケはそういった大切なアイテムです。
花がもっとも美しく咲くタイミングを合わせ、束ね、お届けするのがフローリストの仕事。
幸せな笑顔を見ることでそれまでの準備が報われます。
選ばれた花は、そのときに生き生きと咲き、命を終えます。
花を育てたひとはもちろん、輸送から仕分けなど市場のひとたちの手を経て、
作り手の私のところへやってきます。
花の命をきっちりと昇華させる、
フローリストにはその役目があると思います。
「接写できないウエディングブーケがたまにある」と
カメラマンさんがこぼしているのを聞いたことがありますが、
近くで見ても、遠くから見ても美しい、
花嫁もウエディングブーケもそうあるべきだと思います。
Mさん、どうぞお幸せに・・・☆
今月のレッスンはお部屋で楽しむ胡蝶蘭。
インドアグリーンを涼やかに。
< インドアグリーンの寄せ植え >
6月9日(火)靭公園サロン
13:30〜
16:00〜
18:30〜
6月11日(木)芦屋アトリエ
10:30〜
14:00〜
6月13日(土)芦屋アトリエ
10:00〜
14:00〜
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