数日前、
仕事上でへたり込んでしまうようなことがあり、
しかしそれをしっかりと噛みしめて、
更にいかなるオーダーにもサポーティブでなければ、と決心した次第。。。
そんなぺしゃんこな気分のまま、
急な婚礼装花の資料を探しに芦屋駅の本屋さんへ。
目当ての雑誌を見つけたあとに、ふと目に留まった本。
最近、オーディオ(CDコンポ)が壊れて以来、
色々と探しているということもあって手に取る。
オーディオ専門誌の中で最も古く権威のある「ステレオサウンド」。
その読み物の中に、大好きなゴンチチの記事を見つけて読み始め、
肝心のオーディオ欄はほとんどは分からないにも関わらず購入する。
そこでふと思い出した!
最近、色々な人が自分の若いときからのアイドルについて話していたことを。
ある人は「ヒムロック」、
ある人は「THE MODSの森山さん」、←これはガチガチのアラフォーネタですが。
みんなそれぞれ、そのアイドルのことを話すときは可愛らしいジョシの顔になる。
私は誰かな、あんまり思い当たらないな、と思いながらそのときは聞いていた。
が、その記事を見てザザザーっと古い記憶が蘇ってきた。
デビュー後数年のゴンチチ(その当時はゴンザレス三上とチチ松村だった)の音に、
すごく心惹かれて、当時レンタルレコード店で借りて聴いていた。
ライナーには二人ともサラリーマンで、楽しみの延長でデュオを組んでいるとのこと。
音づくりには仲間?でもあるサイズの松浦雅也がかかわっていた。
当時はナイロンギターとスチールギター、二人だけで色合いがない、と思われたのか、
必ずかなりのコンピュータの味付けが施されていて、ときどきそれに食傷気味になったりもした。
だから、コンサートの度、最後のアンケートには「二人だけでレコード作ってほしい」と毎回も書いた。
コンサートにはほとんどすべて行った。
東京にいたころには青山劇場やインクスティック芝浦(懐かし・・)に加え、
渋谷のクラブクアトロ、サントリーホールにも行った記憶がある。
そのクラブクアトロではなぜかデビュー間もない東京スカパラダイスオーケストラと一緒に出て、
後半、興奮しすぎたスカパラファンがステージに上がって踊ったあと、
スタンディングしている客席にダイブする、という事件?もあった。
休日には気分転換で水族館に行き、
ウォークマン(これも懐かし)でゴンチチを聴きながら癒しの時間を過ごしていた。
友人たちにはゴンチチを録音しては配り、布教活動?をしていた。
おかげで私の友人たちに「フレディ・マーキュリー」と「ゴンチチ」を知らない人はいない(笑)。
またチチ松村氏の大阪でのラジオ深夜番組「ミッドナイトきのこ列車」を、
関西にいる友人に録音して送ってもらい、
チチさんと中島らも氏の掛け合いを楽しんでいた。
代わりにその友人の好きな「少年隊」(Oh・・・!)のラジオ番組を録音して送った。
と、もう、かなり痛々しい(笑)青春時代であるけれど、
ゴンチチの、肩の力の抜けた音作りやこそばゆい笑いが散りばめられたライブに、
日々を楽しむことを教えてもらった気がする。
最近では天気予報やCMでその音を耳にしない日はないくらいだけれど、
その静かで美しいメロディはもちろんのこと、
何より、自分の好きなことをずっと楽しみながら続けている、
その喜びが感じられて私は大好きなんだと思う。
ウクレレのハーブオオタさんと。私の大大大好きな「イパネマの娘」を。
珍しく二人で歌っている曲。二人の掛け合いも私は大好きだな。
ちなみに「鉄の服」の話はこちら参照
http://jp.youtube.com/watch?v=jRbBJ3Kiaq8
話はその雑誌「ステレオサウンド」に戻るけれど、
私がなぜゴンチチを好きだったかが200%クリアになるくらい、
明晰な文章で、深く、客観的に、でも少し愛情を持って書かれている。
このエッセイ(小論文、論説)、、、その素晴らしい視点と文章には圧倒された。
どの分野でもプロというのは磨かれていて輝いている、とつくづく思った。
(ちなみにこの「ステレオサウンド」の編集長、原田勲氏は、
奇跡のオーベルジュ、マッカリーナ誕生に深く関わっておられます)
改めてまたゴンチチを好きになって、上機嫌でCDをかけ、
そして、好きなことを仕事にしている自分の幸せを噛みしめた。
さらにサポーティブに頑張ります。・・・・・・・・・・amica公式サイト