前から気になっていた「かもめ食堂」を観た。
この映画は憧れのフィンランドを舞台にしていて、
そこには大好きなiittala(イッタラ)のうつわたちを始め、
テーブル、椅子、ランプ、ケトル、トレイ、などなど、
温かく無駄の無いカタチのものたちが登場する。
実はそれ以外には何の予備知識もなかったけれど、
この作品では色々なことが静かに淡々と、大切に描かれていた。
からだを動かすこと、
こころをオープンにすること、
美味しいものを丁寧に作ること、
人に作ってもらうと一層おいしいこと、
人にはそれぞれ喜びも悲しみもあること、
そして、人を静かに見守ること、
じわ~っとだけれどなんだか温かくなる一作で、
自分もすぐに何か料理をしたくなった。
そして、ふつふつと自分なりのヨロコビが湧いてきた。
心も体も健康でいられることのヨロコビ、
人の声に耳を傾け、見守ることのヨロコビ、
誰かをヨロコバせる、ヨロコビ、
自分の信じる道を進むヨロコビ、
そういえばこの間、
ある飲み会で大人のジョシたちの印象深い言葉を聞いた。
「キライと言い切るより、好きじゃない、と表現したい」
「誰も、人のことを裁けない」
どちらもそれぞれ深く、
何かしらそのことで痛みを味わった言葉ではないか、と思う。
感受性に色々なものを沁みこませながら、大人になる。
そして、モノを思う大人だからこそ、人には逃げ道を残す。
大人ならではの、温かさ。
桜の開花は少し先延ばしになったけれど、
確実に春がやってきている。
それぞれに、春風を呼び込んで、
それぞれの人に何かよいことが始まるといいなあ。
もちろんワタシにも(笑)
前々から探していた大きめのプレート、
iittalaのTEEMAのお皿と、Origoのマグ。
映画にも登場していて感激。