苦言を呈する・・・、
言いたくないこともときには言わねば、で。
某所でヘアサロンについてのお悩みが噴出しているのを見て、
お年頃のジョシに「美容院ジプシー」がいかに多いかを知った。
お気に入りのヘアサロンが見つからずに彷徨っている、
そんな「美容院ジプシー」の意見は、結構一致している。
思ったイメージにならない、ということが一番だろうし、
BGMがうるさくて落ち着かない、色々なセールスがうるさい、
肩が凝る、シャンプーが下手、おしゃべりが多い、
などなど。
ほとんどみんなヘアサロンへは「キレイ」になりに、
または少し「癒され」に、とにかく「楽しみ」に訪る。
しかし何かしらのストレスを抱えて帰ることになる。
私もそんな一人。
ヘアスタイリストという人々に言いたいのは、
スタイリングに集中して欲しい。
ただそれだけ。
私も花のデザインを考えるときは集中する。
美容師さんのトークは期待していないし、
雑誌を後ろから覗いてきて話しかけないでほしいし、
お店に入ったときから顔合わせてるのに、
「分け目はどこにしてますか」とか聞かないでほしい。
もう少しで「来たときと同じで」と言いそうになる。
私が花嫁に似合うお花を思いつくように、
私の顔やファッションで、ピタリと似合うようにしてほしい!
髪は伸びるしブローで変わるかもしれないけれど、
私のようなウェディングのことをしているものからすると、
一回ごとの仕事への集中力が低いと思う。
その人のその季節、その日々は戻ってくるものではないし、
もっと一回ずつの仕事は大切にしてほしいな、と思う。
髪型でジョシの心は変わるし、そこから先の人生も変わるかもしれない。
とはいえ、ヘアサロンできちんと文句言う人はあまりいない。
そのまま黙って次のところを探すだけ。
人から何か注意されるのってイヤな気分だけど、
苦言を呈することも実は本当にしんどいことで。
みんな人には恨まれたくないし、人の気分を害すのは好まない。
それなら黙って立ち去るほうが楽だから。
ヘアサロンはそれでいい。
しかし。
嫌だけど言わなければいけないときもある。
それは、相手が大切な人の場合。
恨まれてもその人のためになることなら言うべきで。
、と私は思っている。
その反対ももちろん。
苦言を呈してくれる人を、大事にしたいと思う。
周りが賛同者ばかりになると、
小さなグループで有頂天になってしまい、
自分の立ち位置を見渡すことがなくなり、
何か苦言を呈されても聞く耳がなくなっていく。
そんな「お山の大将」ではいけないんデス。
大人になるにつれ、
誰かから怒られることもなくなる。
だからこそ年齢、性別関係なく、
きちんと叱ってくれる人がいてほしい、と思う。
写真はHPの表紙になってるマグノリア(木蓮)。