「なでしこあそび」報告

 

先週末、京料理たか木さんでの、和の花の講座、

「なでしこあそび」。

生け花でも、アレンジでも、お茶花でもなく、

自由に季節の木々や花たちで遊ぶという、

それも、素材は花宇さんや、

お茶花のことなら、と、その筋の方の信頼も厚い、岐阜県の御方に、

姿の美しい、そしてもちろん、イキイキとした、

素晴らしい花材をお願いしました。

今回のテーマに合うもので、皆さんのお好きな感じで、

表情の豊かなもので、扱いやすいもの。

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花器はたか木さんのところで、

辻村唯さん、辻村塊さんの、素晴らしい作品を、自由に選んで。

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作品を仕上げたあとは高木さんのお料理レクチャー。

お出汁の取り方と、鱧の骨切りを実演して下さいました。

皆さんが熱心に見ている中、骨切りの音が小気味よく響き、

普段は見ることのない美しい職人芸が、たっぷりと披露されました。

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静かな、緑の中の、優雅な昼膳、

その鱧とお素麺のお吸い物や、美しい八寸など、

お花を活けるときのように、皆さんお料理を堪能されました。

そんな中、お刺身に乗ってきたのは、なんと、冬瓜のカエルちゃん☆

思わず全員で「かわいい~」と。

ちなみに、つぶらな瞳は黒ゴマです。

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お料理、一品ずつに解説してくださる高木さん、

季節の行事、五節句のこと、など、民俗学に通じるお話に、興味津々、、、

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あっという間にデザートへ。お抹茶を供されるときの、お店の方たちの所作の美しさ。。。

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さて、お花の作品はこちら。

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それぞれに、このうえなく、集中した時間。

アレンジでは慣れてる方も、そぎ落としていく作業には時間も緊張感もエネルギーも必要なこと、

実際に活けてみて、感じられたと思います。

私も昨年秋に、初めて高木さんのところにお花を活けて、

へっとへとに疲れた覚えがあります。

そのことに、自分自身でも驚き、もっと探求したくなりました。

きちんとした「お茶花」を挿せるまでは遠い道のりかと思いますが、

また、こんな自由な「なでしこあそび」、

好評をいただき、既にリクエストも多数いただいているので、

さらに楽しく、充実したものになるよう、

パワーアップして開催します。

参加の皆さん、本当にお疲れ様でした。

そして、

場所を快く提供して下さったオトコマエの高木さん、

朝早くから仕込みをしつつサポートいただいた若き板前さんたち、

美しい所作と行き届いた対応のスタッフさんたち、

素晴らしい陶芸家の辻村唯さん、辻村塊さん、

(私も今回、塊さんの器を購入させていただきました、個展で気になってた器に再会、、、涙)

次はもっともっと、

その世界観に近づけるよう、日々、学んでいきたいと思います。

この場を借りて、心から御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

京料理たか木

芦屋市大原町12-8

0797-34-8128

http://www.kyotakagi.jp/

来週はアジサイをたっぷりと水活けする講座、お申込み受付中。・・・・・・・amicaサイト

ウェディングブーケのレッスン

 

私の仕事のルーツでもあり、

もっとも大切にしている仕事の一つでもある、

ウェディングブーケ作り。

これは知れば知るほど奥が深く、

「花」の仕事の範疇に留まらないことが分かる。

美しいウェディングドレスを着て、

プロのヘアメイクによって仕上げられる、

輝きを放つ花嫁、日常にはない、フォーマルなスタイリング、

そのときに、手にするブーケ、

婚礼の日のウェディングブーケ、ヘアコサージュというのは、

ファッションの一部にもなり、

ヘアアクセサリーの一部にも、ヘアスタイルの一部にもなる、

全身のバランスを左右する重要なアイテム、

それは、主張し過ぎず、

何より、花嫁自身の美しさと個性と幸福感を、最大限引き出すアイテムでなければと思う。

とはいえ、大抵のお花屋さんが、

他のギフトやテーブル花などと同じように、

数々の作業の中でさらっと作ってる、、、

丸くキレイに作れるのももちろん大切、

でも、ウェディングブーケに関してはそれだけじゃプロの仕事ではない。

そんな、語りだしたら止まらないようなアツい思いで始めた講座、

「ウェディングブーケコース」

基本の形をより美しく作るポイントを始め、

あらゆるデザインや、オリジナルなものも含めた手法について、

全てを網羅した、11回の講座。

予想していなかったことですが、

受講生の7割がフローリスト、

他のお店で実際に様々な商品を作ってるプロの方々。

さて、そのお一人の方が修了されたお話。

各講座、それぞれに優秀な出来栄えで、順調に。

ローズメリア、カラーのアームブーケなどは難なくこなして。

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そしていよいよ、最終の11回。

自分で自分のウェディングをイメージしてドレスを選び、

ブーケのデザインも決定する。

その生徒さんが選んだのは、ロマンティックでクラシカルなドレス。

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お花の「色はお任せ」、「形はクラッチブーケ」とのリクエスト。

なので、ドレスのイメージに合わせてモーヴ系のシックな色合いをたっぷりと揃えてみました。

その生徒さん、美しい色合いに大喜び、喜びいさんで腕まくりで作り始める。

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同系色の素材を、硬い質感のもの、柔らかい表情のもの、あえて取り混ぜて、

その中からどう選び、どう組むか、

技術を持った人なので、2回目までは黙って見守る。

第一回目に組んだ(左)、そして、第二回目(右)の作品。

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同系色を束ねれば、ある程度のまとまりにはなるし、丸く組んではいる。

決して「ダメ」ではないし、この段階で納品する花屋さんはあると思う。

でもこれで150点満点か、というと、違う。

組んだ本人も納得がいかない様子。

何か足りない、では何が?

それは、「感動を与える美しさ」。

そこでアドバイス

素材の質感の相性(グズマニアの強い線、トルコキキョウのフリルなど)、

同系色の中にもアクセントを(トルコキキョウのグリーンのつぼみ)、

ドレスの印象に馴染むようなニュアンス作り(スモークグラスを使う)、など

素材をしっかり見ること、ドレスとのトータルのデザインを作ること、

そのアドバイスで完成したのがこちら。

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同じトルコキキョウやカラーをメインにしても、

合わせる素材によって、またはそのレイアウトによって、

表情が全く変わって見える。

ピカソというカラーの淵の色と、

トルコキキョウのつぼみの色、そのリンクを見逃さず、

その色と隣り合わせにして引きたてる実モノは何か、など。

じっくりと、丁寧に組み上げて完成。

とても良い練習になったのではないかと思います。

ところで、

ブーケが完成したところで「ドレス風ワンピ」に着替えて写真を撮ったのは、

イナイ君、あなたが初めて(そして多分最後w)ですよ!(笑)

大喜びでアタシも嬉しいけど!

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そして。

なんと、これには後日談があって、

この数日後、このブーケを持って(多分このワンピで)

結婚式以来初めて、約10年ぶりにダンナさんと写真館で記念写真を撮ってもらったらしい。

良かったね~^^

実際の結婚のときのブーケがステキじゃなかったことのリベンジも出来たとのことだし。

何より夫婦円満に一役買いました!

ウェディングブーケレッスンの講座、

引き続き、お申込み受け付けております。

日程や受講内容は個別に相談のうえ、決定となります。

平日、週末、短期で、など、お気軽にご相談ください。

既に結婚式してブーケ持ったけど、そのお花が「不本意だった!」という方も是非♪

ウェディングブーケコースの詳細はこちら。

トップページの乙女椿、可愛らしいと評判です。・・・・・amica公式サイト

和の花、なでしこ講座報告。

 

風邪ひいて、神戸空港で打ち合わせしたのがいけなかったのか、

その上でインフルエンザにかかり、

そんなこんなで気付いたら2週間が過ぎ(泣)

もう、なんと、来週は3月。

2月の最初に行った「なでしこ講座」、

好評のうちに終了致しました。

この、早春の時期の、和のお花の講座。

川西の花宇さんで揃えていただいた、

この麗しき花たち。

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一つ一つの花たちの、絵になる美しさに、

レッスンでの皆さん、普段以上におしとやかに、集中して。。。

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いつもの「アレンジ」には慣れてらっしゃる皆さんですが、

流れている時間も、緊張感も、全く違っていました。

目の前の、力みなぎる素材と対話する、

至福の時間だったのではないでしょうか?

その花が、どんな風に咲いていたかを想像したり、

その花が、どんな風に咲いていくかを想像したり、

そして、それぞれの間合いが、どんな空気感を醸し出すかを想像して。

レッスン終わってすぐ、

興奮冷めやらぬ様子の生徒さんに、

または今回受講できなかった方々に、

早速、次回のことを尋ねられました。

おそらく、次回は新緑を前にした、みずみずしい花たちを。

どうぞ、お楽しみに、私も今からとっても楽しみです。

花宇さん、次回もよろしくお願い致します!

まだまだそのときの木瓜が咲いているとのことで嬉しいです・・・・・amica公式サイト

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