今週はあじさいをメインとした水生けの講座。
その模様はまた詳しく書くことにします。
今回はレッスンでもご質問を受けた、お花の管理について。
ポイントはふたつ。
「新鮮なお水に」「たっぷりと」浸けてください。
6月の花たちは水を好みます。
細い花瓶で少しの水で生けるのではなく、
お水がたっぷりと入るものが好ましいです。
また、できるだけ余分は葉は取ってお水が花まで行き渡るように。
茎は長いより短いほうが長持ちします。
これからの季節は気温の上昇とともに水温もあがり
水質が悪化(バクテリアの発生)しやすくなります。
こまめな水換え(一日最低一回以上)と涼しい場所に置くこと、
水温を下げるために氷を入れることもよいですし、
専用の延命材なども一定の効果があります。
茎の切り口は出来るだけ鋭利なもので斜めにカット。
水換えのたびに切り戻し(新しい切り口を出すために2センチくらい上をカット)して新鮮なお水に。
花器は水換えのたびに中性洗剤とスポンジでぬめりなどを荒い流すこと、
洗いにくいものは漂白剤を垂らすと良いです。
これでガラス花器などはつねに透明感が保てます。
と、色々書きましたが、効果てきめん、
日持ちがぐっと変わりますのでぜひお試しくださいね。
それにしても、6月という季節の花たち、
一年を通してみても、同じ季節に咲く花で、
これほど相性がよいものはないのではと、
個人的には感じます。
あじさいという細やかで優しい表情のぽってり感、
そこにこのふわふわとしたスモークツリー。
花の仕事をしているといつも思うのですが、
神様はなんてセンスが素晴らしいんだろう、と。
この取り合わせにもしみじみ感動を覚えます。
あじさいも輸入ものの肉厚で強いものもありますし、
国産でもその品種が出回って普通に入手できるようになりました。
それでもこの繊細で儚げな昔からある紫陽花、
この表情だからこその梅雨の風情ですね。
あたりにはくちなしの甘い香りとともに。。。
どうぞ、ロマンティックな6月を。
amica flowers