以前、道具について少し書いたことがありますが、
花ばさみには、
パステルカラーの、フェミニンな「アレンジ鋏」か、
華道で使う和鋏か、とにかく、
コレという美しく切れ味も良いものがないと常々思っていました。
そんな思いもあり、
ここ一〜二年くらい、
若きハサミ職人さんに、
オリジナルで花鋏を作っていただいております。
元々が四代続く裁ちばさみ専門の職人さん、
花鋏はチャレンジしたい分野とのことで、
意欲的に、デザインも、刃も、
今までにないものを、と。
試作品を作ってはモニタリング、
微調整を加えて、またしばらく使って、
それを繰り返し、繰り返し、
画像は下が初代、上が進化した二代目、
花鋏とひとくちに言っても、
実際いまのところ私は3種類を使い分けているので、
すべてをカバーするのは難しい、
その中の何をメインにするか。
枝モノが切れるように、
その枝の太さはどのくらい、
太くても柔らかい枝もあり、
どの程度の強度にしようか、などなど、
何気なく普段使っているものを見直す、
華道の「道」がつく世界、奥が深く面白い。
左は進化した二代目、
右は祖母の形見の木屋の鋏、
進化した二代目、
切れ味はかなり良くなったものの、
ある決定的なことが発覚、
根本から修正になる可能性が出て来ました。
硬い枝を切れる「刃」、
そこにこだわって試行錯誤していただいていたのですが、
ポイントはなんと、握りの部分にありました。
シックなデザインのラインが、
さて、どんな風になることでしょう・・・!
そこはハサミ職人でもあり、デザイナーでもある
Tさんの腕の見せどころ。
裁ちばさみから、花鋏への発展、
プラスチックで使い捨てにしているところも多いですが、
できればいいモノを長く使いたい、
職人さんとの新鮮なやりとり、
引き続き、楽しく進めていきたいと思います。
amica flowers 今月の講座。
21日(月) 靭公園サロン 18:00~
22日(火) 芦屋アトリエ 14:00~
26日(土) 芦屋アトリエ 10:00~、14:00~
27日(日) 芦屋アトリエ 10:00~
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