車移動が多いこともあり、
そして日々慌しく過ごしていることもあり、
なかなか、ゆっくりと本を手に取ることが少なくなった気がします。
思春期の頃は、何か共感を得られるものを探していたのか、
そうやって自分自身を確認していたのか、とにかく、
頻繁に本屋さんにも、映画館にも、レコード屋さんにも足を運びました。
まあ、ヒマだった、とも言えますが、、、。
そんなわけで、本をあまり読まなくなっている私ですが、
最近、毎晩のように開いて、
ひとつひとつの言葉を自分にゆっくり沁みこませる本に出会いました。
昨年の夏にとあるご縁で出会った坂之上洋子さん、
ご本人の持ってらっしゃる、温かく明晰でポジティブな雰囲気、
それは坂之上さんのツイートにもそのまま表れていて、
多くの人がその言葉に力をもらっています。
その痛快なツイートが反響を呼び、一冊の本になったのが「結婚のずっと前」。
タイトルから未婚の人向けかな、と思われますが、
年令、性別を問わず、人が生きるうえで感じることが、分かりやすい言葉になって、
美しい写真とともに封じ込められている、何度も読み返したくなる本。
日常のささくれも、一瞬にして治癒します。
読むと、大切な人にプレゼントしたくなります。
そして、もう一冊、
華道家の片桐功敦さんの「シゼンのカケラ」。
みささぎ流の家元の片桐さんについては、
以前にも何度かこのブログで書かせていただいています。
この本では、
花バサミと、携帯のカメラと、そこに片桐さんのつむぐ言葉、
その3要素で作り出されるみずみずしい世界が広がっています。
肩肘張ることなく、優しく、ときに深く、鮮やかに、またははるか遠くまで、
一章ずつの短いお話のたびに、様々な感性が目を覚まし誘われるような感覚。。。
以上の2冊、
どちらもとても読み易く、
または何度も手にとって、
長く味わえる本だと思います。
言葉のちから、
日本語の美しさ、
再発見です。