遅ればせながら、
皆様、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
こうして遅れたのには理由があったのですが、それはまた今度書くとして。
2008年末から年をまたいで準備をしていた婚礼の装花、
おかげさまで1月4日、無事終了いたしました。
主役のお二人にも大変喜んでいただき、
とても心に残る一日となりました。
昨年末最終日の29日に入荷したカップ咲きのバラたち、
そして、アマリリスのクリスマスギフト、
大事にケアしたジャスミン、、、
予定して段取りしたとおり、
すべてがこの日のために照準を合わせて咲いてくれました。
実は、この日の装花は、
花嫁さんがそれまで打ち合わせしていたお花屋さんでは、
イメージが伝わらず不安を感じる、ということで、
12月も後半に入って、急遽、amicaにいただいたお話でした。
お電話で花嫁さんと初めてお話した、そのお声から、
柔らかく、甘い印象の方、と私なりにイメージしていました。
実際にお会いしてお花のご希望を伺うと、
そのイメージそのままの、透明感のある、淡い色合いで、とのこと。
そして、大きな強い葉モノは好きではない、とのこと。
確かにそれも納得、私のイメージにはそれもありませんでした。
前任のお花屋さんにはなかなか伝わらなかったというその「透明感」は、
その花嫁さんの何よりの個性だと私には感じられました。
打ち合わせはものすごくスムーズに進み、
お話はついついお相手様、ガンバ大阪のY選手のほうへ。
このY選手、まだ21歳になったばかりというのに、
ものすごくコミュニケーション能力が高く、場の空気を和ませて下さるのです。
このときは世界3位と決まった試合の直後、
そして天皇杯を控えていたりと大変な忙しさの中の打ち合わせだったのですが、
疲れなど全く感じさせず、とても温かく、謙虚な姿勢で、
そして私の経歴を見て「プロだなーーー!」とか言いながら、
きちんとお花の打ち合わせに楽しく参加して下さったのでした。
お話によると、既に今までに30ヶ国以上へ赴き戦っているそうで、
年齢以上の落ち着きや風格などはその経験から培われたものだと思われました。
そしてサッカーはもちろんチームワークも大切なスポーツ、
先輩、後輩という規律の中で養われるもの(礼儀など)も多くあるのだろうと思います。
いや、本当に、打ち合わせの段階からすっかりファンになってしまった私でした。
当日には、昨年生まれたRちゃんと一緒に。
挙式にはご希望のジャスミンをあしらったキャスケードブーケを。
お色直しには今回のテーマカラーにもなったサーモンピンクのブーケを。
花嫁さんの友人たちへのブーケプルズ、そして独身選手たちへはブロッコリープルズ、
なんと独身選手は25名、かなりの競争率の中、引き当てたのは・・・
25分の一の確率、さすが今乗ってる選手は違います、
amicaのブーケは効き目があるので、次に結婚するのは彼に間違いなし!
披露宴の間、100名近いゲストの皆さんは、
様々な人のスピーチ、歌、スライドなどを、
体ごと向けて静かに聴き入り、ときには手拍子もし、
私がそれまで抱いていた「体育会系」のノリのものとは違っていました。
いつだったか司会経験の長い人が、
「人のスピーチを体ごと正面向けて聞く人は優しい人が多い」と聞いたことがあります。
この日はまさに、そういう人たちが多かったようです。
さて残念なことに、
そんな穏やかで楽しいパーティの途中から、
私はなんだか悪寒に襲われ、
二次会のスタートを待たずに無念のリタイア、
お二人へのご挨拶をきちんとしたかった、サインも欲しかった、
そんなことをうわごとのように言いながらも、
稲井クンに送ってもらって帰ったのでした。。。
お開きも終わり、お二人へのご挨拶を終え、
撤去も済んで帰ってきた稲井クン、
なんと、手にはY選手のサインが。
じい~ん、、、、、、、
Y選手のお人柄に、
この気持ちのこもった文字に、
そして、こういうの言い出しにくいのにちゃんとサインもらってくれた稲井クンに。
この仕事やってきて、本当に良かった。
お礼のありがたいお言葉をたくさんいただいたことはありますが、
こうして形になったもの、というのは、また格別で、
この仕事を、きちんと、これからもやっていこう、と、
また新たに噛みしめた、
今年最初のウェディングでした。