先日のおひなさまレッスンの際に話題に出た、
芦屋の名所「ヨドコウ迎賓館」へ、
このヨドコウ迎賓館、
建築に興味のある方なら一度は訪ねてみたい場所なのは、
かのフランク・ロイド・ライト設計の、
日本に完全な形で残る唯一の建造物とされているため。。。
配達の途中、時間を見つけて寄ったのだけれど、
一歩中に入ったとたん、時空を飛んで別世界に来たような気がしました。
元々個人宅(山邑邸)として作られたとのこと、
つくづく「家を設計すること」というのは、住まう人への究極の誠意?愛情?みたいなもの、
があって初めて「作品」=「快適な住まい」として二つがバランスよく完成するんだと思う。
「オレの作品だぜ!」というほうに重きが置かれると、
どこかにひずみが出て、長く愛される住まいにはならないのでは、と思う。
そういう意味でもこの建物は素晴らしい。
とても良い「気」が感じられて、ここでの生活は快適だっただろうと思う。
ココを未体験の方は、
ぜひ一度その「気」も実感していただきたい、と思います。
そういえば、外壁にも使われている栃木県大谷町の大谷石(おおやいし)、
以前に見た芦屋のデザイナーズマンションでも印象的だったけれど、
ルーツはここだったのかと改めて。
もう一つの目的、
驚くべきことに100年以上昔に作られたそうで、
それが信じられないくらいの鮮やかさ、美しさ、表情の豊かさ、
まさしく「雅(みやび)」が結集しているような風情。
こちらは4月6日まで公開だそうなので、
私はもう一度見に行こうと思っています。
それにしても、
本当に美しいものは100年の年月を経ても褪せないのだと、
しみじみ感動したワケですが、
死してなお評価され続ける、
素晴らしい作品を世に残した人たちは、
一体どんなふうにその道に辿り着いたのか、
才能もあり、気力もあり、運もあり、財力?もあり、
様々な条件が揃ってこのカタチが残ったワケで。
持てる才能をきちん残せて評価される、幸せな人たちだと。
自分が持って生まれ、与えられているものを、
埋もれさせることなく見つけて磨くこと、
それは歌うことかもしれないし、絵を描くことかもしれなしし、
それは子どもに愛情を注ぐことかもしれないし、
母から受け継いだ味を愛する人に作ってあげることかもしれないし、
人を楽しませることかもしれないけど、
それは自分の命の、生きていることの証かもしれない。