今、全国のお花屋さんで主流のスタイルとなっている「フレンチ」。
お花をギュッと固めた感じの、人気のデザイン。
私が花を始めたきっかけも、そんなデザインのブーケをもらってから。
それまでいただいた様々な花束のどれとも違った、
新鮮な色あわせの、丸い、ボリュームのある、ブーケ。
その、目からウロコのブーケをもらってから13年、
今では雑誌「花時間」などで全国の花屋さんが紹介されると、
そのほとんどがその丸い感じのブーケを作っている。
ここだけの話、
アレンジメントでもブーケ(花束)でも、
実はそのギュッと集めるスタイルは技術的には簡単wだったりする。(ナイショだよ)
そのためか、デザインが売りのシャレた花屋さんでは、
「センス重視」でお花未経験の人をも採用したりしている。
そのためにきちんとスパイラル(花束の組み方)になっていない、
ブーケも見かけるようになった。
でも。スパイラルに組まないと、花同士に空間のゆとりがなくなる。
アレンジメントに関しても、
とにかく色々な花を一緒に合わせて、
ギュギュッと空間を埋めたものが多く、ちょっと花が息苦しそう・・・。
花は市場では当然みんな「切花」になっている。
でもその前はそれぞれの環境で根っこのある生活をしていたはず。
ここでちょっと想像してもらうために例え話、
宴会を企画するのに、
相性の良い同士、
悪い同士、
楽しくて誰とでも打ち解ける人、
自己主張が強くて中心じゃなくちゃダメな人、
ギラギラしてやらしい感じの人、
いつも一人でチビチビ飲む人、
そんなメンバーがいたら席順などには気を使う。
花合わせもそれと同じで(やや強引)、
やはりそれぞれの花のキャラクターを知らなければいけない。
そしてよくキャラクターを知るためには、
根っこの時期のことも知っておくと尚よい、と思う。
見かけと本当の姿、両方を知ることになる。
そして何より、花が心地よいと感じる通気性や空間や水の量など、
その他モロモロを知ってからアレンジすると息苦しさからは解放されるのかも。
根っこを知らずして花は語れない、と思う。
今日紹介する有名なこの楽しい本、
季節と密接に関係する植物との時間が、
面白く、ナイーブに、時にはシュールに描かれています。
花がどんな風に育っていくか、
根っこのある花を身近に感じてほしいです。
ちょうど今からの時期は楽しいのでオススメ。
3月なら3月のページから。。。
それから、土のことが分かってきたら、
毎日の生ゴミから「土中堆肥」というのを作って、
是非是非野菜にも挑戦してほしい。
これは本当に感動的で、
土に埋めた生ゴミも、約二週間で美しい黒い土になる。
まるで魚の骨のように、メロンのスジスジだけが残っていたり、
土が本当に生きていると感動できます。
この土で出来た野菜の自然の甘み、味の深さ。。。
野菜嫌いのお子さんがいる方、特に挑戦してみてくださいね。