ウェディングの花に関しては、
私はいつでもそう言いたい、と思っている。
ウェディングは二人の大切なセレモニーであることはもちろん、
二人を長年見守ってきた家族にとっても、
思いを実現する日でもある。
週末に何件もウェディングを受けている大手の業者とはちがい、
やはりキメ細かくできるかぎりその思いを形にして、
主役の二人とその家族、そして友人も、
その日、同じ時間を過ごした人たちに
思いっきり活きのいい、その日にふさわしい花を
添えたいと思う。
花嫁さんのこだわりは特にブーケに表れる。
そしてその花を髪にも飾りたい、と。
割とどのお花屋さんでも、フローリストはブーケに力を注ぐ。
そして残ったお花でヘッドパーツを作る。
正直、私も以前はそう習ったし、疑いもなくそうしていた。
よく、
大きな花はヘッドパーツに付けにくい、とか
ヘアリースは日本人に合わない、とか言われる。
確かに頭の小さい欧米人なら苦労なく飾れるかもしれない。
でも、花嫁さんの中にはやはり長年の夢を温めている人も多い。
そんなとき、その花が絶妙のバランスでアレンジ出来るような髪形を作り、
その花があしらわれたときに完璧なスタイリングが仕上がるような、
そんな技術があれば日本人にも夢ではなくなる。
上の写真は’05芦屋モノリスのデビューの日、挙式を上げたまゆみさん。
春の花たちが透明感のあるまゆみさんにお似合いです。
ヘアリースは軽やかさを出すために手グスに施しました。
上の写真は2005年春に撮影され、
25ansウェディングのヘアメイク号に掲載された桂香さん。
合わせた花はちょっと辛口の大人っぽいブーケ。